2026年 全米オープン

無念の棄権から始まったタイガー・ウッズ伝説/全米オープン事件簿@シネコックヒルズ<1995年>

タイガー・ウッズ
タイガー・ウッズの全米オープンは棄権から始まった※写真は2002年大会(photo by BEYONDSHIP)

◇メジャー第3戦◇全米オープン◇シネコックヒルズGC(ニューヨーク州)◇7440yd(パー70)

プロとアマチュアの垣根なく“ゴルファー世界一”を決める「全米オープン」が、8年ぶりにニューヨーク州シネコックヒルズGCで行われる。大会を主催する全米ゴルフ協会(USGA)創立時に中心的役割を果たした5クラブのひとつ。1896年の第2回大会をはじめとする過去5度の開催では、後世に語り継がれる“事件”が起きたことも…。名門コースで繰り広げられたバトルを少し斜めから振り返る。

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大会3度の優勝(2000、02、08年)を誇るタイガー・ウッズは、シネコックヒルズGCで開催された1995年に初めて全米オープンに出場した。前年「全米アマチュア選手権」覇者として、1895年の第1回から100周年となったメモリアル大会に参戦。同年「マスターズ」41位でローアマチュアに輝いたスタンフォード大1年生の19歳はニック・プライス(ジンバブエ)、アーニー・エルス(南アフリカ)とのペアリングでもひときわ注目された。

初日を4オーバー83位で終え、予選通過へ巻き返しが求められる2日目の序盤でアクシデントに見舞われた。ロングアイアンを握った3番のティショットを左に曲げ、フェスキュー芝からウェッジで出そうとした2打目で左手首を痛めた。5番(パー5)の1Wショットも左の草むらに打ち込み、再びウェッジで刻もうとして患部の状態が悪化したという。

「6番でドライバーを打った時、もうムリだと悟った。いつものグリッププレッシャーでクラブを握ることもできなくなっていた」。6番で棄権し、捻挫で靭帯を痛めていると診断された。度重なるけがと闘ったその後のキャリアを通してもメジャーでの途中棄権は珍しく、2022年「全米プロゴルフ選手権」が2度目。翌年マスターズも予選を通過しながらプレーを取りやめた。

3度のシネコックヒルズでの成績は振るわなかった。唯一の4日間完走となった2004年は、予選同組の丸山茂樹が首位で週末を迎えるなど優勝争いを引っ張った一方で上位が遠く17位。2000年にメジャー記録となる15打差のぶっちぎり優勝を飾るなど伝説を残してきた全米オープンだが、試合から遠ざかる近年は自力での出場権も失った。特別承認で23回目のフィールド入りを果たした24年(パインハーストNo.2、予選落ち)が最後の参戦となっている。

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