松山英樹は5年ぶりに5Wを新調 思い入れのある初V大会でニューシャフトもテスト
◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント presented by Workday 事前(2日)◇ミュアフィールドビレッジGC (オハイオ州)◇7569yd(パー72)
試合2日前の練習日、松山英樹の表情は終始明るかった。
前週「チャールズ・シュワブチャレンジ」が行われたテキサス州のダラスから移動し、月曜日は会場に現れずにしっかりと休養をとった。そしてこの日は午前9時頃に会場入りすると、打撃レンジでみっちり球を打ち、上向いてきたスイングの動きを確認していた。
前週は最終日の後半11番まで優勝が狙える位置で戦ったものの、最後に力尽きて追いつくことはできなかった(13位)。それでもスイングの確かな手ごたえをつかみ、2014年にPGAツアー初優勝を果たした思い入れのあるミュアフィールドビレッジへ乗り込んできた。
この日は後輩・久常涼とアウト9ホールを一緒に回り、細かくコースをチェック。練習ラウンド中も久常やチームスタッフと冗談を言い合い、終始笑顔を見せた。
時折、久常にコース攻略を教えるような仕草もあり、2人のラウンドはリラックスした雰囲気に包まれていた。先週から取り組んでいる、カット素振りのような動きをコースでも行い、改めて体の動きを確認していた。
「やることがまとまってきています。あとはそれができるかどうかと、体がついてくるかどうか。やり切れたところはいいショットが打てているし、できてないところでは悪いショットと分かれている。まあ、やりやすいとは思います」。悪いショットも出るが、ミスの原因がはっきりしている点に不安はない様子だ。
スイングの調子が上向く中、難コースのミュアフィールドビレッジを迎えられるのは好材料に思えるが、「そうですね。でも、このコースなので不安はありますよ。先週もそうですけど、フェアウェイを外した時やグリーンを外した時の難しさはありますし、今週はさらに池も絡んできますから」と警戒は緩めない。この日の練習ラウンドでも、ギリギリのラインを攻めてクリークに落とすシーンが何度か見られた。
スイングと同様にクラブのアップデートを続けており、先週から5番ウッドを新調した。2021年「マスターズ」優勝後すぐに投入したコブラ「キングラッドスピード ツアー」から、スリクソンの「ZXi」へスイッチ。
「このまま引き続き使うかどうかは分かりません。まだ自信を持って打てていない」と評価は控えたが、先週も主にティショットで安定した働きを見せた。バッグインしただけでも実に5年ぶりの出来事だ。
またこの日は、グラファイトデザインのグレー色のニューシャフト「ツアーAD EK」もテスト。「振りやすさもあって良かったですが、先週使った緑の状態がいいのでね。オレンジと比べて緑が遜色ない。スピードをもっと出していければ、さらにいいプレーができそうな気がしています」
前週はその緑色の「ツアーAD FIプロトタイプ」がマッチし、ドライバーの安定感は光っていた。他のシャフトを試すことで、改めてその良さを再確認した様子だ。
コースがリニューアルして、数ホールがマイナーチェンジされた21年以降は最高順位が24年の8位と思うような結果を出せていないのも事実。「改造してからいい成績が出ていないので、いいプレーがしたいです」。ラウンド後はすぐに練習場へ直行し、調整を急いだ。(オハイオ州ダブリン/服部謙二郎)