2010年 マスターズ

予選落ち覚悟の池田、ホールアウト後に朗報

2010/04/10 12:32
池田のホールアウト後にカットラインは3オーバーまで下がり、辛くも予選突破を果たした (Harry How /Getty Images)

初出場の「マスターズ」初日を、日本人の初ラウンドベストスコア記録を更新する「70」で回った池田勇太。大会2日目の前半9ホールまでは、昨日に引き続いた快調なゴルフを続けていた。

10時24分スタートの2日目、3番でバーディを先行させた池田は前半を2バーディ2ボギーで折り返す。最初に躓いたのは10番。グリーン手前のバンカーからの脱出に2打を要してしまいダブルボギー。続く11番もボギーとしてしまう。

9番で長いバーディパットを沈めて勢いに乗りかけていたところだけに、「勿体無いことをした。組み立てが悪かった」と反省の弁。13番パー5でバーディを奪ったが、続く14番ではきついアンジュレーションのグリーンに手こずり、カラーから5パット。トリプルボギーを叩いてしまう。

「2オーバーがカットラインじゃないかと思っていた」という池田は、通算3オーバーで迎えた最終18番、ピン下5mのバーディパットを外して予選落ちを覚悟した。「最後にバーディを獲れなかったし、仕方が無い。終わったことは率直に受け入れるしかないと思う」。しかし、結果的には全選手がホールアウトすると、カットラインギリギリでの予選通過が確定した。

「一つ一つを見たら、まだまだ。このステージで(初日の)あのスコアが出せるとは思っていなかった」と技術的には課題も多かったと言う池田。一方で「トータル的にスコアを求められているから、ある程度通用したと思う」と、マネジメントを含めた総合力では手ごたえも掴み取った。決勝ラウンドに進んだ2日間、池田らしいゴルフが出来れば、来年の出場権が得られる16位以内も夢ではないはずだ。

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