2010年 マスターズ

片山、試合勘に泣き無念の予選落ち

2010/04/10 10:47
昨年大会の再現とはいかず・・・。調整不足が祟り予選落ちを喫した片山晋呉 (David Cannon /Getty Images)

「マスターズ」初日を3オーバーで終えた片山晋呉。大会2日目に巻き返しを期したが、前半を3ボギーで折り返すと、後半は11番でダブルボギー、13番でもボギーを叩いて通算9オーバーへと大きく後退。16番パー3でバンカーから見事なチップインバーディを奪ったが、カットラインには遠く及ばず通算8オーバー、77位タイでの予選落ちが決定した。

「前半はこの何年かで一番緊張している位な感じでスタートした」と片山。その緊張は試合をしていない“不安”から来るものだという。例年、「マスターズ」前にはWGCなどの試合を経て調整を進めていくが、今年出場したのは欧州ツアーの「メイバンク・マレーシアオープン」1試合のみ。世界ランキングが下がったことにより、出場機会に恵まれなかった。

「いくら速いグリーンが好きでも、1、2試合目では感覚とやることのマッチが出来なかったです」と片山。クラブ調整も「マスターズ」がぶっつけ本番になることを避けて後回し。オーガスタでは、好天続きで風の中での練習ラウンドも出来ず、「いきなり風が吹いて、“どうしよう?”じゃなくて、“どうだっけ?”だった。それじゃあ上手くいかないですよね」と諦め顔だった。

「何回来ても良いものなので、是非また来年も来たいです」と片山は言う。そのためには国内ツアーで優勝し、世界ランキングを上げていくことが鍵になる。「08年も予選落ちしたけど秋口まで良かったし、そっちの方でいければいいと思います」と、次週開幕の国内ツアーでの活躍を誓い、オーガスタを後にした。

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