評判上々!ロイヤル・トゥルーンはフェアなコースだった
「全米オープン」の開催コース、シネコックヒルズのセッティングではUSGAは選手たちに批判されたが、「全英オープン」のロイヤル・トゥルーンのセッティングに関してはR&Aに対し参戦選手のほとんどから「フェアなセッティングだ」と高い評価を得た。R&Aのセッティング成功の秘訣は何だったのか、R&Aのセクレタリー、ピーター・ドウソン氏に聞いた。
-選手たちが口々にロイヤル・トゥルーンはフェアなコースで、素晴らしい挑戦だったと語っています。
ピーター・ドウソン
「ありがたいことです。選手の皆さんの評価を心から喜んでいます。ロイヤル・トゥルーンのスタッフが必死に努力した結果が報われました。また天候も協力してくれましたね」
-グリーンの状態が完璧だったと言われています。
ピーター・ドウソン
「そうですね。私がR&Aで過している短い期間の間だけでみても、最高の出来栄えだったと思えます。米国のグリーンに比べれば遅めですが、リンクスには風の要素がありますので、風を計算すると、あまり早いセッティングにはできないのです」
-USGAは「全米オープン」で目指すスコアをパーとして、セッティングをかなり厳しくしていました。R&Aはどのくらいのスコアを目指してセッティングをしていたのでしょう?
ピーター・ドウソン
「我々は特にスコアの設定などはしていません。その理由は、どんなセッティングにしても風の要因でコースの状態が変わってしまうからです。ですからスコアというよりも、開催時のベストプレーをする選手を決めるためのセッティングを目指しているんです。ですからコースセッティングの大きな要素として『自然任せ』という部分があるんです。春に雨量が多いとラフが深く、柔らかいグリーンになります。雨量が少なければラフは短いですが、グリーンの目が詰まって硬く、早くなります。リンクスは自然と戦うコースですから、なるべく自然の要素を活かして、R&Aはその手助けをするだけです」