米国男子ツアー

ジャック・ニクラス「引退」の考え語る

2004/06/02 09:00

大会ホスト、ジャック・ニクラスが「メモリアル・トーナメント」の記者会見で、またしても「引退」という話題を持ち出した。

ジャック・ニクラス
「引退を考えはじめているよ。僕はゴルフが大好きだ。何よりも好きだし、自分がもっとも得意とするものだからね。ただ、自分は参戦するからには優勝争いに身を置くような、競技者として意味のある試合をしたい。ただ記念に参加しているようなものはイヤなんだ。僕は競技者として参戦することを楽しめている間は参戦しつづけると言ったが、競技者として活躍できていないのが現状。もちろんゴルフを愛し、プレーできるだけで幸せだが、一方でやはり競技者としてしっかり参戦できなければダメなんだ」

今季チャンピオンズツアーの出だしは2度のトップ10入りなど、順調だった。

ジャック・ニクラス
「最初の試合で6位だからね。他にも優勝のチャンスが見えたくらいだ」

しかしマスターズでは初日、2日目と共に75というフラストレーションのたまる結果となった。

ジャック・ニクラス(マスターズ時)
「昨日も、今日も3度も3パットをしてしまった。だからこんな結果なんだ。今回がマスターズ最後のラウンドになるかもしれない。まぁ様子をみるとしよう」

オーガスタの後、ジャックはネーションワイドツアーで息子達と参戦。ジャックは見事なプレーを披露したが、1打届かず予選落ち。そして先週のチャンピオンズツアー・メジャー初戦では、本人設計のヴァルハーラで苦戦。75、70、76をマーク。しかし雨のため月曜日に順延となった最終ラウンドは今週の「メモリアル」準備のために棄権した。

ジャック・ニクラス
「皆それぞれ基準が違うだろうが、僕のいう競技者として参戦すると言う意味がPGAツアーの若者達と競り合って勝つということなんだ。」

ジャックの今後については、まだ何年かは「メモリアル」に出場し、「マスターズ」にも顔を出し、来年のセント・アンドリュースでの「全英オープン」への参戦が考えられる。

ジャック・ニクラス
「人々は僕にプレーし続けることを期待してくれている。それは、僕らの活躍をずっと見守ってきてくれて、いつまでも活躍し続けて欲しいからだ。要するにヒーローにはいつまでも戦いつづけ、負けて欲しくないのさ」