ブルース・エドワーズとの約束
2004/05/11 09:00
フィル・ミケルソンが悲願のメジャー優勝を果たした今年のマスターズ。そしてアーノルド・パーマーのマスターズ50周年&勇退記念大会として歴史に刻まれる。
しかしもうひとつ、マスターズ初日はブルース・エドワーズがこの世を去った日として人々の記憶に残るだろう。しかしトム・ワトソンが記者会見で語ったようにブルース亡き後でも、誰もが彼を、そして彼がALSという難病と戦いつづけていたことは忘れない。いまも、ブルースの意思を引きつぎ、ALS撲滅運動は続いている。
フロリダ州ビューロビーチでALS撲滅運動団体ドライビング・フォー・ライフ主催の「PGAツアー・キャディ大会」というチャリティイベントが行われた。
カール・タナー(イベント主催者)
「参加者から次々と寄付金を渡されてみなさんの関心の多さに驚いています。5ドルから100ドル単位まで様々な寄付を手渡しされます。金額は関係ないです、ただ素晴らしく多くの方々がなんとかALS撲滅の手助けをしたいと集まってくれているんです」
ジェイ・エドワーズ(ブルースの父)
「全米だけでもALS患者は3万人いるといわれています。この数は変動しません。その理由は患者が増えつづけている一方で、治療ができないためにどんどん亡くなっていっているからです。治療方法がない、患者にとっても、その家族にとっても想像を絶するような辛い病です。息子のブルースはこの病と真っ向から闘いました」