マキロイは大会開幕前にドライバーをスイッチか 事前検査で不適合と米報道
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 3日目(17日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7626yd(パー71)
ゴルフチャンネルなどの米メディアは17日、ロリー・マキロイ(北アイルランド)のドライバーのヘッドが大会前に行われた検査で不適合とみなされ、同選手が代替のクラブでプレーしている可能性があると報じた。
前日16日にPGAツアーのSirius/XMラジオのアナウンサーが、マキロイの今大会の不振(2オーバー49位。2日目時点では1オーバー62位)の原因について言及。開幕2日前の検査でヘッドが反発係数の基準値を超えていたため、スイッチを余儀なくされたと指摘した。
大会を主催する全米プロゴルフ協会(PGAオブ・アメリカ)は17日、全米ゴルフ協会(USGA)の協力のもとで今週、複数の選手のドライバーヘッドの検査を実施したことを明らかにした。PGAオブ・アメリカ競技部門の最高責任者であるケリー・ヘイグ氏が声明で「通常の検査過程ではフィールドの3分の1の選手をランダムにテストする。今週のクエイルホローでも同様だった」と報告した。
適合ヘッドの検査は各国のゴルフ競技でシーズンに数回、抜き打ちで行われている。発表では「何千回も打ったクラブにおいては、適合ラインをわずかに超えたドライバーが見つかること自体は珍しいことではない」と経年変化で基準値をオーバーする可能性があることが強調された。非公開で実施されるため「(クラブが)適合していないことが確認された選手を公にすると不必要に追及される恐れがある」として、選手名やクラブなどの詳細は明かしていない。
マキロイは2日目、3日目と報道陣の取材を拒否している。(ノースカロライナ州シャーロット/桂川洋一)