2010年 AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ

【GDO EYE】日米が注目、2人の“R”は明暗が分かれる

2010/02/14 13:20
同世代のR.ファウラーと石川遼の対決は、アメリカでも注目を集めた

今週開催の米国PGAツアー「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」は、予選ラウンド3日間が同じ組合せで行われた。今大会で石川遼と3日間をともにしたのは、昨年の秋口に突如現れたアメリカの新星、21歳のリッキー・ファウラー。現在、ゴルフ界では、18歳の石川遼、20歳のロリー・マキロイ、そしてファウラーの同世代3人への注目が高まり、それぞれの頭文字を取った“3R”の1人として人気・知名度ともに急上昇中だ。この2人が同じ組になったことからも、米ツアーが2人に寄せる期待の高さが感じられる。

昨年11月の米ツアー「フライズ・ドットコムオープン」ではプレーオフに進出。惜敗を喫したものの、若き実力者の台頭に全米が沸いた。さらに同年のファイナルQTを上位で突破して2010年の出場権を手にすると、今年1月末の「ファーマーズインシュランスオープン」では5位タイフィニッシュ。豪快なドライバーショットに切れのあるアイアン、さらに女性ファンも多いであろう、端正なマスクも魅力的だ。

石川とは4年ほど前、ジュニア競技で同組でのラウンド経験があるという。久々に対面した印象について、石川は「身体もスイングも変わっていた。スピード感溢れるスイングで魅力があるし、僕と身長はほとんど変わらないのに5から10ヤード置いていかれた」と感心しきり。一方のファウラーも「明らかに成長している。肉体的にも成長しているし、ゴルフも上手くなっている」と褒め称えていた。

久々の対戦では、石川が1オーバーで予選落ち、ファウラーが5アンダーで予選突破と、ファウラーに軍配が上がった。この2人、マキロイも含めて今後も多くのトーナメントで対戦が見られるはず。特にファウラーは日本人の祖父を持ち、日本のゴルフファンも馴染みやすいだろう。今後も“3R”は要チェックだ。(編集部:塚田達也)

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