【GDO EYE】プロには過酷!? プロアマ戦の難しさ
石川遼が今週出場している、米国PGAツアー「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」。先週の「ノーザントラストオープン」では一時は上位争いを演じるプレーを見せただけに、今週も期待をしていたファンも多かったことだろう。だが、2日目を終えて、通算3オーバーの131位タイと下位に低迷。予選落ちの危機に瀕している。
今大会は、プロとアマチュアが2人1組でペアを組む、いわゆるプロアマ形式。プロアマ戦といえば、通常のトーナメントでは本戦の前に和やかなムードの中で行われているイメージが強い。石川にとって、本戦をプロアマ形式でプレーするのは初めてのこと。本人は口にこそ出さないが、本来のプレーが陰を潜めている理由はそこにもあるのかもしれない。
まずはプレー時間。プロとアマチュア2人ずつ、計4人が同組でラウンドするわけだが、当然ながらプレー時間に差が出てしまう。2日目は最終組からスタートした石川の組は、パー5のセカンド待ちなども絡み、最初の3ホールを終えるのに約1時間。その後は比較的スムーズに進行したが、1ラウンドに6時間も費やした。石川は「急がされるより、ゆっくりの方が時間をかけて集中してプレーできる」と話すが・・・。
さらに、同伴アマチュアが左右に曲げてしまったボールを探す手間が加わることもしばしば。客観的に見て、プレーへの集中力を削いでしまうような要素が数多く見られるのだ。中にはプロアマの雰囲気が肌に合うプロもいるかもしれないが、石川は集中力を極限まで高めて実力を発揮するタイプ。初出場の石川にとっては、不慣れな点がマイナスに働いているように感じる。
予選ラウンド最終日となる明日は、憧れの舞台であるペブルビーチゴルフリンクスをプレー。「(プロアマ形式に)だいぶ慣れてきました」との言葉を信じ、明後日の決勝ラウンドで石川が再びペブルビーチをラウンドしている事に期待したい。(編集部:塚田達也)