2010年 AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ

名門・ペブルビーチ、石川遼が掲げるポイントは・・・

2010/02/11 19:09
左サイドに広がる海岸線が、選手に大きなプレッシャーをかける

11日(木)に開幕する、米国PGAツアー「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」。今大会は例年3つのコースが舞台となっているが、そのメイン会場となっているのが大会名にも掲げられているペブルビーチゴルフリンクスだ。難度の高さ、海が絡む素晴らしい景観を含めて世界でも屈指の名門コースとして知られ、今年は10年ぶりにメジャー戦「全米オープン」の開催コースにもなっている。

ペブルビーチに初めて挑む石川にとって、頭に残っているのは映像から得た情報だけだった。1992年の「全米オープン」で、タイガー・ウッズが2位に15打差をつけて圧勝。「興奮しながら見ていた」と振り返る石川は、今週の初ラウンドではタイガーのプレーを自身に投影させながらプレーしていたという。「とにかく憧れていたコース」と感激しきりだった。

グリーンまでの高低差は、およそ10メートル。日本のコースでは、まず見られない・・・

その中で石川がポイントに掲げたのが、6番と18番のパー5だ。6番はセカンド地点からグリーンまでにおいて急激な傾斜がそびえており、その高低差はおよそ10メートル。ピンがまったく見えない状況で、経験がないほどの打ち上げショットを強いられる。「日本のツアーではああいう打ち上げのホールはプレーしたことがないので、6番が一番楽しみでしたね。2打目は3番アイアンで高いボールを打つイメージです」。

距離は約100ヤードと短いながら、甘く見てかかると痛い目に合いそうだ

そして、ティグラウンドからグリーンサイドまで海岸線に沿って伸びる、左ドッグレッグの18番ホール。左サイドに広がる太平洋と、左から吹く強い海風が選手の前に立ちはだかるが、「風に助けられながら(2オンを)狙って行きたいですね」と目論む石川。今年も数々のドラマを生む、ポイントとなるホールになることだろう。

さらに名物ホールとして知られるのが7番のパー3。およそ100ヤードと距離は短いながらも、海方向に佇む小さなグリーン周辺にはガードバンカーが配され、海風の影響も受けやすく、選手に多くのプレッシャーを与える。このホールも石川のチャレンジ精神に火をつけたようで、「ピンを狙うというモチベーションが上がってくる」と、本戦が待ちきれない様子だった。石川は、予選ラウンドの最終日となる3日目にペブルビーチをプレーする。

2010年 AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ