シェフラーに脱帽 松山英樹は「セカンドに集中できた」も停滞
◇米国男子◇ザ・ジェネシス招待 2日目(14日)◇トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)◇7765yd(パー72)
1Wでフェアウェイ左サイドをとらえ、残り149ydからピンそば5mにつけた前半14番で、松山英樹はボギーを叩いた。連続バーディのチャンスを逸して悔しがる。「めちゃくちゃ良いパッティングが3パットになった。良かったティショット、セカンドが、結果に繋がらないのが今の状況」。かみ合わせの悪さを心底嘆いた。
上空に長らく居座った雨雲が去ったからこそ、「これだけ天気が良いと(スコアを)伸ばさないといけない」日だった。パーオン成功ホールは前日の9から16に向上(88.89%)。「ティショットがきのうまでに比べてフェアウェイに行ったので、セカンドに集中できたのはある」とフェアウェイキープ率も35.71%(5/14)から64.29%(9/14)に上がった。
それでいて、2バーディ、2ボギー「72」と穏やかなスコアカードに終始したのは、「もう少しチャンスが多くないといけない」というショットへの不満と、グリーン上のプレーの不出来。後半6番(パー5)では1m強のバーディパットを外した。ボールの転がりを不規則にする、トリーパインズGCのポアナ芝のせいにはしない。「グリーンの問題ではないですね。自分の問題」と受け止めた。
通算2オーバーのまま、25位から34位に後退した。同じ組で回ったスコッティ・シェフラーはこの日、「67」をマークして7アンダーの2位に浮上。フェアウェイキープ率はわずか35.71%(5/14)と、第1打を左に大きく曲げるシーンが相次ぎながら、ボギーなしで1イーグル3バーディ。松山も「あれだけ(ショットが)荒れて、軽く5アンダーで回ってくる。すごいですよね」と世界ランク1位に脱帽した。
シェフラーには9打差、単独首位のデービス・トンプソンとは10打差で週末に進む。「天候次第ですけど、あしたはしっかり60台を出さないといけない」。大会連覇に黄信号がともる。西日に照らされ、危機感を募らせた。(カリフォルニア州サンディエゴ/桂川洋一)
