遼、PGA初戦は暗闇からのスタート
石川遼にとって今季PGAツアー初戦となる「ノーザントラストオープン」の火曜日、まだ夜も空けきらない早朝の5時50分に、石川はリビエラCCに到着した。練習場でウォームアップをしたあと、6時45分に10番からティオフ。315ヤードのパー4、グリーンを狙ったドライバーでのティショットは、「暗くて見えなかった」とキャディの加藤君も見失った。
この日は10時30分から公式会見が予定されており、明日のプロアマのスタートは7時30分。「プロアマや試合に向けて、寝る時間、起きる時間を合わせていく一環としてやってみました。余り経験はないけど良い経験になりました」と石川。起床時間は4時30分。1、2番と6番をショートカットしたものの、4時間程で9番まで戻ってきた。
昨日は1番から10番のティショットまで。この日、インコースもきっちりと回りすべてのホールをラウンドした。「体調もゴルフの調子も良いです。去年より難しいと感じたのは、12番、15番、18番。アウトでは5番と8番。これらのホールをいかに凌いで4日間をパープレーで回っていくか。それ以外はしっかり攻めていけるので、その辺の切り替えも大事だと思う」と、2年目の石川は冷静に分析した。
練習ラウンドを終えて共同会見場に現れた石川。昨年は米国メディアに囲まれる中、「ハロー、アメリカ!」と挨拶をしたが、この日は外国人記者からの質問はゼロ。「試合で良いプレーをすれば、話しかけてくれるTV局もあるかもしれない」と、ちょっぴり寂しそうな表情を見せた。
それでも石川は、「Nothing venture, Nothing gain.(思い切ってやらなければ、得るものはない)」と英語で今大会の抱負を宣言。「何事も1回目と2回目では差がある。去年の悔しい経験をこの大会に生かしていきたい」と、意気込みを語った。