シェフラーが5番アイアンで167yd「こんな天気は全英とダラスくらい」
◇米国男子◇ザ・ジェネシス招待 初日(13日)◇トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)◇7765yd(パー72)
スコッティ・シェフラーがトリーパインズGCをプレーするのは4年ぶりだ。当地で開催された21年のメジャー「全米オープン」で7位に入ったが、例年行われる「ファーマーズインシュランスオープン」では2020年から3年続けて出場し予選落ちが2回。3週前も姿がなかった。
雨風にさらされた初日の厳しいコンディションは世界ランキング1位にとっても、「正直言えば、面白いものじゃない」そうだ。「面白いというよりは、ただただ長いクラブを使った」と苦笑い。「9番(614yd)と13番(606yd)はパーを取れれば、かなり良い仕事だ」。その9番では右セミラフからの3打目で5Iを握り、向かい風もあって飛距離はたった167yd…。「ピンから10歩も手前に落ちた。いつもより40ydの差があったよ」と懸命にパーを拾った。
苦労しながら4バーディ、2ボギーの「70」で回り、通算2アンダー。前半4番では1Wで大きく右に曲げた後、ラフから残り187ydの2打目をピンそば1.5mにつける圧巻のショットを見せた。同組の前年王者、松山英樹には4打差をつける4位発進。右手の負傷から復帰して今大会が3戦目。スイング調整に手応えがある。
「ツアーは西海岸ではほとんどの場合、最高の天候でプレーできる。カリフォルニアで最悪の天気に遭遇するとは変な感じだ。こんな天気でプレーするのは、全英オープンと(地元の)ダラスで練習するときくらい。バラエティに富んだテストは楽しい」。早くもエンジンがかかってきた。(カリフォルニア州サンディエゴ/桂川洋一)