「ちょっとした誤差が」連続“池ポチャ”ボギー締め 松山英樹は薄氷を踏む予選ラウンド
◇米国男子◇WMフェニックスオープン 2日目(7日)◇TPCスコッツデール スタジアムコース(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)
最終盤で訪れたミスの連続に、松山英樹は大きく肩を落とした。316ydと短い後半17番、3Wで放った第1打はグリーンをこぼれて左の池へ。1.5mのパーパットを外してボギーとすると、続く18番では 1Wショットがやはり左サイドに広がる池で水しぶきをあげた。
ドロップ後のラフからの3打目もグリーンを外れ、左手前からのアプローチをピンそば1mに寄せて連続ボギーフィニッシュ。通算2アンダーは暫定62位。あと1打後退すれば、決勝ラウンド進出を確実に逃す、薄氷のしめくくりだった。
1オンが可能な17番のティショットは“紙一重”だったと振り返る。「ちょっと強い当たりだったので、もしかしたら入っちゃうかな…という感じはありました」。
悔やんだのは「ミスショットです」という18番。第1打を放った直後、右からのドローボールが最後に横切った池との境界線について、同伴競技者のジョーダン・スピース、ニック・テーラー(カナダ)とで協議。結局290yd先と判断され、ティイングエリア近辺からの打ち直しを避けられた。「ギリギリで(地面に)かじっているか、分からなかったので良かったです」と運も味方した。
初日に3回だったフェアウェイキープはこの日、5回とわずかに改善。1Wを前日のスリクソン ZXi LSから、ZX5 Mk II LSに戻した。同じように左サイドに池が口を開ける11番では力強いフェードボールを披露。「良いショットを打った後にセカンドもうまくできればいいんですけど、そこで繋がってこない」と、パーに終わった場面から問題点をすぐに抽出した。
2017年に連覇した大会は、過去に予選落ちがない(18年に左手痛で途中棄権)。「ちょっとした誤差が、ああいう結果になってしまった」と反省。ホールアウト直後は後続選手のスコア次第で通過が微妙なポジションにいたため「もっと幅を狭めていくのが大事。あと2日できるなら、それを試せる機会だと思う」と信じ、すぐに夕暮れ時の練習場へ。願いは通じ、ムービングデーもプレーできる。(アリゾナ州スコッツデール/桂川洋一)
