2週ぶり参戦の松山英樹「いいスタートが切れるように」
◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 事前(20日)◇トリーパインズGC (カリフォルニア州)◇ サウスコース(7765yd)、ノースコース(7258yd、いずれもパー72)
2週前にハワイでの2連戦を終えた松山英樹は今年初めて米本土での試合に臨む。「ソニーオープン」(16位)後もハワイにとどまって調整を進め、開幕2日前は久常涼と一緒にサウスコースをチェックし、ショットの感触を確かめた。
開幕戦「ザ・セントリー」をツアー新記録の通算35アンダーで制して以降、動きに大きな変化はないものの、現状への評価はシビア。ショット、パットとも「良くはなっていない」とした上で「良くなっている部分とそうじゃない部分」のバランスを取りながら試行錯誤を重ねている。
初出場した2014年から毎年欠かさず参戦している大会。サウスコースが舞台となった21年「全米オープン」を含めれば、当地で13回目のトーナメントになる。特にメインのサウスは総距離が長く、粘り気のあるラフや吹き抜ける風への対応も必須。ツアーでも指折りのタフな18ホールだ。
いずれもノースでの初日を「66」で回った19年に3位、24年は13位に入った。「貯金ができると最後の方も楽になると思うので、いいスタートが切れるようにしたい」。今年はサウスで初日を迎えるが、スコア貢献度を示すストロークゲインド(SG)のトータルは全体4位の「2.960」、ティイングエリアからグリーンまでのSGは全体6位の「1.862」と好スタッツを示す要素は心強い。
身体の状態が「良い」のは安心材料。年間レースのフェデックスカップランキングで1位をキープしていくためにも、「伸ばしていけるように」と開幕に備えた。
世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー、2位ザンダー・シャウフェレ、3位ロリー・マキロイ(北アイルランド)が不在となるフィールドで最上位のランク4位。公式サイトの優勝者予想「パワーランキング」も2番手に推された。ペアリングも歴代覇者のジェイソン・デイ(オーストラリア)、マックス・ホマとの注目組だ。(カリフォルニア州サンディエゴ/石井操)