米国男子ツアー

ミッシェル・ウィ初日のラウンド後にインタビュー

2004/01/16 09:00

名前が紹介され、10番のティグラウンドで記念すべき1打目に備えてるミッシェル・ウィの姿はとても14歳には見えず、落ち着いたベテランプレーヤーのようだった。しかしクールに見えた立ち振る舞いとは裏腹にウィはパニック寸前の緊張感と戦っていたのだ。

ミッシェル・ウィ(+2・72)
「最初のティアップの時は、本当にドキドキしていて、とにかく『フェアウェイに飛んで!フェアウェイに飛んで!お願い!』って心の中で叫んでいました。本当、どうにかなっちゃうんじゃないかっていうほどパニック状態でした」

本人が祈りながら打ったティショットは見事にフェアウェイセンターをキープ。

ミッシェル・ウィ
「自分に緊張なんかしてない、大丈夫と言い聞かせていたのだけれど、ダメだった。泣き出しそうなくらい緊張していたんです。でも1打目がフェアウェイに行ってくれてちょっと落ち着きを取り戻しました」

10番、11番でのパッティングを見れば、ウィが緊張感をすでにコントロールできてプレーに集中できていることが分かった。10番、11番ともに25メートル級のパットを確実に寄せて、しっかり2パットでのパーセーブ。そして3ホール目となった12番。一緒に周った2人の男性プロを25ヤード近くオーバードライブしたウィはPGAツアーで初のバーディを獲得した。

ミッシェル・ウィ
「全体的に満足のいくプレーができました。ドライバーは最高でしたね。ほとんどフェアウェイキープできましたから。アイアンがちょっとバラつきがありました。もっとピンに寄せたかったんですけどね。でもグリーンをとらえているのであまり文句は言えません。あとパットの調子も含めて、全体的に満足しています。なんだか、ゴルフの神様に『もっと練習しなさい!』って叱られた感じがしました。だって、入っていいはずのパットが入ってくれないんですもの」

クレイグ・ボーデン(0・70)
「ミッシェルは私より飛ぶからね。いや、まいった。でもスコアは私のが上だ。なんて、大人気ないね。冗談は抜きにして、素晴らしい少女だし、素晴らしいプレーヤーだよ。一緒にラウンドできて楽しかった。心のそこから応援しているよ」

ケビン・ハヤシ(+5・75)
「彼女のパッティングはすごい。短いパットを勢い良くガツンって入れてくる。まだ14歳だなんて信じられないよ」

ミッシェル・ウィ
「1ラウンドを終えてみて自分がPGAツアーに参加できる素質はあると感じました。もちろん参加できるようになるにはかなりの練習を積まなければなりません。ましてや優勝争いに入るには想像を絶するような練習をしないと。でも今日のラウンド中、自分はここでプレーすべき選手じゃないなどという疎外感は一度も味わいませんでした。飛距離はそんなに負けていないし、もっと練習してショットを安定させるように頑張れば、いずれここ(PGA)に来られると思います」

◇ソニーオープン初日、ミッシェル・ウィのDATA
スコア=+2、順位=105位タイ
バーディ=3、ボギー=5
フェアウェイキープ率=11/14
パーオン率:12/18
ティショット平均飛距離=278.0ヤード
パット数=31