これが世界基準のおもてなし 「ZOZO」のレジェンドスイートで牛タン食べた
◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 最終日(27日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70)◇晴れ(観衆1万1062人)
アジア唯一のPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」には、スポンサー関係者や高額チケット購入者をもてなす“ホスピタリティテント”が存在する。テントは9番ホールと、15番から18番までのホールに一つずつ設置された計5つ。今回は9番ホールのグリーンに隣接する、レジェンドスイートに潜入した。
入り口に到着すると、早速大会ロゴの入った帽子をプレゼントされた。黒、白、青、ベージュの4カラー展開。本当は黒が良かったのだが、上司とかぶりそうだったので白を選んだ。
テントに入ると、規則正しく吊るされた暖色の照明がまず目に入った。壁紙の色はオフホワイト、天井はベージュ、机は白、椅子は白と黒。ナチュラルカラーを基調にして温かみのある作りになっている。机には花が生けてあった。うきうきと落ち着かない気分でここまで来たが、すっかりバーカウンターでくつろぐオジ様のようなムードに。「仕事中なんて関係ない。酒でも飲むか…」とまで考えて、新卒1年目の自分にそんな度胸はないことに気がついた。
ベランダからは、緊張感漂う9番グリーンのプレーを間近で観戦できる。
席を確保して、念願のバイキングへ。ハロウィン仕様のクリスピークリームドーナッツやクロワッサンなど8種類のパンがお出迎え。豚骨ラーメン(日本)とミートボールパスタ(米国)、厚切り牛タンステーキ(日本)とアメリカンビーフ(米国)、シラスの和風ピザ(日本)とアメリカンペパロニピザ(米国)など「PGAツアーの本拠地アメリカと開催国日本の対比」をコンセプトに、日米自慢の品を食べ比べできるようになっていた。
ティラミスやりんご飴、マンゴープリンなど6種類のデザートもあって、全部食べたいと思う。やせ型で小食の私が悩んだ末に選抜したラインアップがこちらだ。
好物でもある牛タンの味が忘れられない。ライブキッチンで提供される肉はどれもアツアツ。柚子胡椒をつけて頬張ると、歯ごたえのある厚みにかめばかむほど肉汁があふれ出た。「うま…」と声が漏れるほどの美味しさだった。仕事で来たことも忘れて、ガツガツ食べた。
レジェンドスイートは4日間平均で上限に近い190人が利用。ピーク時にはテント内に120人が集う大盛況だった。
ちなみに、一般販売された15番ホールのVIPラウンジプランは2人で1日55万円。専用駐車場を手配するとさらに2万2000円が加算される。観戦チケットは最安1万2000円(1人分)だから、2人分で換算すると約22.9倍も差がある…。
23歳の私にはぜいたく過ぎる経験。もう一度あの牛タンを味わえるように、徳を積もうと思う。(千葉県印西市/松島流星)