PGAツアーとLIVがNYでウッズ交えて会合か? 9.11支援団体は非難の声明
PGAツアー(米ツアー)とLIVゴルフ間の契約交渉についての新たな動向が、米各メディアで報じられている。米ESPN等によると、現地時間10日(火)にPGAツアー関係者、LIVゴルフを支援するサウジアラビアの公共投資基金(PIF)代表者が、会合のためニューヨークに集まったと報じた。今年2月に立ち上がった商業ベンチャー「PGAツアーエンタープライズ」へのPIF資金受け入れなどについて、数日間にわたり最終調整が行われるとみられる。
フライト記録の追跡を行うX(旧Twitter)アカウントの「raderatlas2」では、10日にPGAツアー、サウジアラビアの石油天然ガス会社アラムコ、タイガー・ウッズが9日(月)にニューヨークに到着した様子が投稿された。
ウッズについてはチャリティイベントのためにニューヨーク入りした可能性があるが、支援団体「9/11ジャスティス」の代表ブレッド・イーグルソン氏は、交渉実施の報道を受けて批判の声明を発表。「あすは9.11の悲劇(同時多発テロ)から23年になるが、グラウンドゼロのすぐそばでPGAツアー、タイガー・ウッズが彼ら(サウジアラビア)と交渉している。ツアーとウッズがこのようなことをするのは、非常に不快で痛ましい」と非難した。
8月のプレーオフシリーズ最終戦「ツアー選手権」では、PGAツアーのコミッショナー、ジェイ・モナハン氏がPIFとの契約交渉が合意に至っていないと発言。PGAツアー、DPワールドツアー(欧州ツアー)は昨年6月にLIVとの和解を発表後、合意期限の23年12月31日を過ぎても具体的な進捗が明らかにされていないが、モナハン氏は「現在も定期的に対話をしており、双方から正しい見解を持った人々がテーブルについているので、将来的な団結には楽観的だ。ただ、話し合いが複雑なのでまだ時間がかかるだろう」と話していた。