世界ゴルフ殿堂入りのチチ・ロドリゲスが88歳で死去

米ツアー8勝、米シニアツアー22勝の殿堂入りゴルファー、チチ・ロドリゲスさんが88歳で死去した。ロドリゲスさんの母国プエルトリコの上院議員が公表したと8日、AP通信が伝えた。死因は明らかにされていない。

ロドリゲスさんは1935年10月23日、プエルトリコで6人兄弟の次男として生まれた。木の棒でブリキ缶を叩いて、ゴルフを覚え、キャディをしながら腕を磨いた。55年から3年間、米陸軍に従軍後、60年から米ツアーに参戦し、通算8勝を挙げ、欧米選抜対抗戦「ライダーカップ」にも1度出場。米シニアツアーでは22勝をマーク。92年に世界ゴルフ殿堂入りした。

ロドリゲスさんはプレーの合間に見せるユニークなパフォーマンスで有名だった。クラブを剣のように振り回す「マタドール・ルーティン」や、バーディを決めた後にサルサのステップを踏む「チチ・ダンス」など、高いプロ意識でファンを楽しませた。また、98年10月に心臓発作を起こした後、慈善活動に力を入れ、ラジオ局のMCを務めるなど多方面で活躍した。