2024年 パリ五輪

チキンスティック&フライドポテトが2800円超 五輪ゴルフ観戦はお金がかかる?

2024/08/03 14:40
競技開始前から並ぶ観客。試合中は大行列ができる

◇パリ五輪 男子 2日目(2日)◇ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)◇7174yd(パー71)

2022年、オクラホマ州サザンヒルズCCで行われた「全米プロゴルフ選手権」ではビール1杯(25オンス=約740ml)が18ドル(当時のレートで約2300円超)で売られて話題になった。スポーツ観戦、ゴルフ観戦で場内の飲食代が割高になるのは、もはや“常識”といっていい。ル・ゴルフ・ナショナルを歩き回り、いろんな物の値段をチェックしてみた。

コカ・コーラ社が大会スポンサー

フランスでは大規模イベントの際にアルコール飲料を制限する法律があり、パリ五輪もVIPを除く一般観客は会場内でアルコールを買うことができない。ゴルフ場での販売もノンアルコールビールのみで、50cl(センチリットル、500ml)で8ユーロ(約1280円)だった。ミネラルウォーター(500ml)は3.5ユーロ(約560円)。水筒の持ち込みは認められていて、いくつかウォーターサーバーも設置。購入した飲料は大会スポンサー、コカ・コーラ社のロゴ入りカップ(お土産として持ち帰ることができる)に移し替えての提供が徹底されていた。

これで2800円はやっぱり高い

2年前の全米プロの衝撃がすさまじかった分、驚くほどの価格設定ではない…はず。食事はトマトパスタ(ポモドーロ)が12ユーロ(約1929円)、サンドイッチが11ユーロ(約1760円)、フルーツサラダが8ユーロ(約1280円)といったところ。「まあ、こんなものかな」と思ってしまったのは、1カ月ほど前までの円安時の米国出張で大いに感覚がマヒしているせいもありそうだ。

とはいえ、やっぱり高いものは高い。ギャラリー入場がなかった練習日、メディアの昼食用に唯一オープンしていた売店ではチキンスティック5本とフライドポテトのセットのみを買うことができた。お値段18ユーロ(約2881円)。パリ中心部のレストランでも、店によっては同じくらいの値段でパスタを食べられたのに…。

キャップは40ユーロ=約6403円

コース内には大会の公式グッズショップもある。ゴルフ関連は競技のピクトグラム入りのTシャツ(30ユーロ=約4802円)くらいで、あとは全競技共通のお土産。ポロシャツは75ユーロ(約1万2006円)と90ユーロ(1万4407円)の2種類。大会マスコット(フリージュ)のぬいぐるみは20ユーロ(約3201円)だった。

大会マスコット「フリージュ」のぬいぐるみ。あんまり人気がないかも…

ちなみに観戦チケットは各日24ユーロ(約3841円)と75ユーロ(約1万2006円)のタイプがあり、最終日のみ80ユーロ(約1万2864円)と150ユーロ(約2万4012円)の2種類に値段が跳ね上がる。(フランス・ギュイヤンクール/亀山泰宏)

2024年 パリ五輪