ウッズ「まだ優勝できる」 61歳モンゴメリーの“引退要請”に反論
◇メジャー最終戦◇全英オープン 事前(16日)◇ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)◇7385 yd(パー71)
2年ぶり23度目の出場となる大会3勝のタイガー・ウッズが、開幕2日前の公式会見に出席。大会への意気込みとともに、ウッズに引退を勧める発言をしたコリン・モンゴメリー(スコットランド)の主張に反論した。
今週の開催地であるトゥルーン出身で、欧州ツアー31勝のモンゴメリーは前週、英タイムズ紙のインタビューで、43歳のウッズについて輝かしいキャリアに終止符を打つべきだと発言。現役でプレーを続けるウッズへの指摘が米国メディアで取りざたされた。
ウッズはかねて「勝てないと思ったら引退する」と明言してきた中で、今季4試合の出場で予選通過は「マスターズ」(60位)の一度のみ。自身がホストを務める2月「ジェネシス招待」は途中棄権し、「全米プロ」と「全米オープン」は予選落ちした。メジャーにおいては、2019年「マスターズ」で08年「全米オープン」以来となる復活優勝を飾って以降、13試合に出場して最高位は21位。メジャーを除く“平場”の大会を含めても、20年1月「ファーマーズインシュランスオープン」(9位)を最後にトップ10に入れていない。
61歳でメジャー未勝利のモンゴメリーについて、ウッズは「私は歴代チャンピオンなので60歳まで(全英に)出場できる。彼には決定を下すチャンスはないが、私にはある」とコメント。「できる限りプレーするつもりだし、まだ優勝できると感じている」と強気の姿勢を貫いた。
モンゴメリーは自身のコメントをめぐる一連の報道に関して「文脈を無視して」解釈されたものと言及。ウッズの会見が行われた16日には自身の公式X(旧ツイッター)を通じ、「記者はタイガーについて私の考えを知りたければ、インタビューの引用ではなく私に直接聞いてほしい。タイガーにとって、今週が楽しく実りのある週になるよう祈っている」と投稿した。(スコットランド・トゥルーン/谷口愛純)