リンクスの洗礼は左打ちから 桂川有人「うまく打ててビックリ」
2024/07/12 09:11
◇米国&欧州ツアー共催◇ジェネシス スコットランドオープン 初日(11日)◇ザ・ルネサンスクラブ(スコットランド)◇7237yd(パー70)
後半15番、桂川有人の第2打はグリーン右手前のフェアウェイで止まった。ピンまでは約15ydの距離で、いつものアドレスではポットバンカーに両足を入れざるを得ない。仕方なく、左打ちで放ったウェッジショットはピン奥3mへ。「初めてではないと思うんですけど、試合で(左打ち)はほとんど記憶にないくらい。うまく打てて自分でもビックリ」。さっそく遭遇したリンクスならではのシチュエーションにしっかり対応した。
このホールのボギーを含め、後半インは「37」(パー35)とスコアを落としながら、「思ったよりも良いプレーができた感じがある」と振り返った。オフにした前週からスコットランドで調整。「先週でだいぶ慣れて、試合はきょうが初めてだったので、感触を確かめながらでしたが、意外と違和感なくできている気がします」と1アンダー77位のスタートに及第点を付けた。
事前練習の段階から現地で目澤秀憲コーチにアドバイスを受けている。「アプローチがメイン。(芝が)硬くて薄かったり、ラフもフェスキューで、打ち方が難しいところを教わっている。取り組んだことがきょうは結構、いい感じに決まってくれたので良かった」。2打目をグリーン左まで運んだ前半3番(パー5)からは3連続バーディを決めた。
次週は2年ぶりの「全英オープン」(スコットランド・ロイヤルトゥルーン)出場が控える。「ポットバンカーに入れるのも怖い。地面も硬く、転がるので、ちょっと曲がった球がラフに行ってしまったりもする。風も強いので普通のゴルフ場とイメージが全然違う」。メジャーに向けて学びを重ねていくつもりだ。