「感覚が戻ってきた」星野陸也が前週ドイツから好調維持
◇米国&欧州ツアー共催◇ジェネシス スコットランドオープン 初日(11日)◇ザ・ルネサンスクラブ(スコットランド)◇7237yd(パー70)
DPワールドツアー(欧州ツアー)1勝の星野陸也が、PGAツアーとの共催試合で日本勢トップの3アンダー34位で滑り出した。開始10番からバーディとボギーが入り乱れる展開。16番以降で3バーディを決め「67」をマークした。単独首位とのジャスティン・トーマスとは5打差で2日目に入る。
後半3番(パー5)からの2連続バーディは、3mのチャンスを生かしたもの。最終9番(パー3)は「1ピンぐらいあって軽いスライス」というラインを読み切ってパーで締めくくった。パー3を除く13ホールのうちフェアウェイに成功したのは6回だけ(46.15%)。何度もラフから打たされながらスコアメークした。
春先に肺から空気が漏れる「気胸」で離脱し、6月中旬に復帰。初戦の「全米オープン」でこそ予選落ちしたが、その後3試合でいずれも4日間を戦い、2回トップ10に入った。「(復帰後)3、4試合は予選落ちでも仕方がないと思っていた。奇跡的にアイアンショットとパター、アプローチがうまくいった」と本人も驚く早い復調ぶりだ。
6位だった前週ドイツでの「BMWインターナショナルオープン」で「ゴルフの感覚の部分がようやく戻ってきた感じがあった」と、いよいよ本調子をつかんだところ。「『どれぐらいの強さで(グリップを)握っていたんだっけ?』というぐらい、考えたこともないようなことが分からなくなってしまっていた。それが何ごともなく、考えずにできるほどに感覚が戻ってきた」。目の前の成績以上に得たものが大きい。
ロリー・マキロイ(北アイルランド)が引っ張る年間ポイントレース(レース・トゥ・ドバイ)で3位につける。「先週も良い感覚があって6位でまで行けた。今週も当然、優勝を狙っていきたいなと思います」と2月「カタールマスターズ」以来の2勝目を目指す戦いが再び本格化した。