バルハラでの優勝から24年 タイガー・ウッズが振り返る死闘
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 事前(15日)◇バルハラGC(ケンタッキー州)◇7609yd(パー71)
大会4勝のタイガー・ウッズが、「本当に楽しい1週間だった」と振り返ったのは2000年大会だ。ボブ・メイとの3ホールにわたるプレーオフを制して全米プロ連覇。同シーズンは「全米オープン」、「全英オープン」に続く3つ目のメジャータイトルで、1シーズンでのメジャー3勝は1953年のベン・ホーガン以来の快挙だった。
「ベン・ホーガンと同じことを達成するチャンスを得た、そのプレッシャーを感じたことを覚えている」とウッズは話した。2000年の最終日は、ウッズとメイがともにバックナインでボギーなしの「31」をマーク。通算18アンダーでプレーオフにもつれ込み、3ホール目でメイが1mのバーディパットを外して勝負が決まった。「おそらく南カリフォルニアが生んだ最高のジュニアゴルファーのひとりと直接対決できた。ふたりともいいプレーをして、お互いにプレッシャーの中で刺激を受けていた」と明かした。
当時と同じバルハラGCで行われることしは、4月「マスターズ」以来の出場になる。マスターズは22位で決勝ラウンドに進んだが、3日目「82」、最終日「77」と崩れて60位で終えた。「自分を追い込むことの難しさ、回復の難しさを日々感じている」と話しながら、「24年前と同じようにやるべきことができれば、うまくいくと思う」と優勝へのモチベーションは失っていない。
火曜の練習ラウンドでは、悪天候に見舞われたが多くのファンがウッズを見に集まった。開幕前の記者会見でLIVゴルフなどについても質問が飛んだが、ファンを思ってウッズはバッサリ。「選手やプレーに関係ない話は、ファンもうんざりしていると思う。ファンはただ、選手が一緒にプレーする姿が見たいだけ。どうすればそこにたどり着けるかはこれから決めること」。予選ラウンドはアダム・スコット(オーストラリア)、11年覇者のキーガン・ブラッドリーと同組。ことしも多くの人々を魅了する。