米国男子ツアー

PGAツアーが商業ベンチャー立ち上げ 米ツアー選手が15億ドル超の株主に

2024/02/01 09:24
提携に合意したPGAツアーコミッショナーのジェイ・モナハン氏(左)とフェンウェイスポーツグループのジョン・ヘンリー氏(Chris Condon/Getty Images)

PGAツアー(米ツアー)は1月31日、投資グループ「ストラテジックスポーツグループ」(SSG)と提携し、ツアー傘下に商業ベンチャー「PGAツアーエンタープライズ」を立ち上げることを発表した。

SSGは最大30億ドル(約4400億円)を用意。選手の収益を増やし、ゴルフ人気を高める戦略を打ち出すため、PGAツアーエンタープライズに15億ドル(約2200億円)を投資する。約200人のPGAツアーの選手はその株主となる機会を得て、実績に応じてより多くの株を取得できる。

PGAツアーエンタープライズの最高責任者を兼ねるジェイ・モナハンPGAツアーコミッショナーは、「PGA ツアーメンバーをオーナーにすることで、我々は選手たちの全体的な投資を強化することになる」とコメントした。

SSGは、サッカープレミアリーグのリバプールFC、MLBのボストン・レッドソックスなどを所有する「フェンウェイスポーツグループ」の傘下にあり、レッドソックスのジョン・ヘンリー氏、NFLアトランタ・ファルコンズのアーサー・ブランク氏ら有力チームのオーナーが複数参加している。

米ツアーは昨年6月にLIVゴルフと和解。LIVゴルフを支援するサウジアラビア政府系の投資ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド」(PIF)の資金受け入れ、ビジネス等を統括する新会社の設立、ツアーの新たな枠組みの策定に関して、昨年末までに合意予定だったが、具体的な進展がないまま越年して交渉を継続中。SSGはPIFからの投資に合意している。