松山英樹が5年ぶりのペブルビーチ 絶景ホールも「ゴルフは、イヤ」
◇米国男子◇AT&Tペブルビーチプロアマ 事前(30日)◇ペブルビーチGL(6972yd/パー72)、スパイグラスヒルGC(7041yd/パー72)
松山英樹にとって、1月のペブルビーチGLは初となる。ことしから、ツアーのトップ80に出場が限られる「昇格大会」として開催される今大会。松山は昨年のフェデックスカップランク50位の資格で初出場となる。
以前にここでプレーしたのは2019年「全米オープン」(21位)。5年前と同様、太平洋を望む景色に何度も立ち止まってカメラを構えた。海沿いの絶景ホールが続く5番以降、歩きながらたびたび崖の下をのぞき込む。「景色は良いんですけどね。海が絡むホールは全部回りたくない。ゴルフするのは、イヤ」。そんな感想も5年前と同じだった。
開催時期に加え、コースセッティングもメジャーとプロアマ仕様では異なる。全米オープンは総距離7075ydのパー71で行われ、ラフも約1.5~1.6倍に伸ばされた。それでも、コース全体の印象はそれほど変わっていないと言う。「ラフがないぶんプレッシャーは半減されますけど、どうしても海のプレッシャーがある。それをどうにか克服していけたらと思います」と話す。
大会のメインコースとなるペブルビーチGLは、グリーンの平均面積が3500平方フィート(約325.1平方メートル)とPGAツアー最小。「もう1個(スパイグラスヒルGC)のほうも難しそうですし、ショットが良くないといけない」と警戒した。
前週「ファーマーズインシュランスオープン」最終日は、「67」で回って47位から13位へと順位を上げて終えた。多くのチャンスを作ったショットは、「悪かったりもしますけど、変化を加えてより良い状態になるように」と、この日も練習場で黒宮幹仁コーチとスイング調整。前週に続き、クラブをアップライトに上げる意識をつけるように動きを確認していた。
水曜から悪天候が予想されるため、月曜にスパイグラスヒル、この日にペブルビーチを1ラウンドずつ回ってコースチェック。「風の強さや、天気もある。コースセッティングがどうなるのか分からないので、対応できるようにしたい」と初参戦の大会に向けて準備を進める。(カリフォルニア州ペブルビーチ/谷口愛純)