2024年 ザ・セントリー

グリーンで強まる“内股感” 松山英樹「パットのスコア貢献度」最下位

2024/01/08 11:16
シーズン開幕戦はパッティングに苦しんだ

◇米国男子◇ザ・セントリー 最終日(7日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7596yd(パー73)

最終9番(パー5)、残り242ydのセカンド。フォローの風を感じて3Wから5Wに持ち替えた松山英樹は左下がりのライも関係なく打ち上げ、2オンに成功した。15m以上あるロングパットを1m弱に寄せたが、バーディパットが決まらない。グリーン上のもどかしさをぬぐえぬまま、4年連続7度目となるハワイ・マウイ島での戦いを終えた。

通算8アンダーは出場59選手のうち58位。最終日の後半だけで3つ伸ばした「69」での締めくくりにも、前向きになれる要素は「ないです」と首を横に振る。パットのスコア貢献度「-3.148」は連日のフィールド最下位となる59位だった。4日間トータルの「-2.407」も59番目と苦しみを物語る。

後半にショット復調の兆しはあったが…

右ラフから170yd近いセカンドを左サイドのピンに絡めた4番。上から1.2mのバーディパットが右を抜けた場面、アドレス時の膝はスタート前の練習時より絞られて“内股感”が強くなっているのが見て取れた。

続く5番(パー5)から立て続けに1m以内に寄せて2連続バーディを奪っても、表情は晴れない。「とりあえず、結果が欲しいので。“入った”っていう結果が欲しい。どうしていくべきなのか、しっかりと考えて次につなげていけたら」と切実さもにじんだ。

悔しさいっぱいで次戦ホノルルへ

7週ぶりのトーナメント出場だった2024年シーズンの開幕戦は悔しいスタートとなった。次戦はオアフ島で11日に始まる「ソニーオープン」。アップダウンが激しく、ワイドなフェアウェイが特色の今大会から一転、コンパクトでフラットなワイアラエCCが相手だ。「今週は終わったので、1回リセットされる。来週はうまくいくように調整したい」。2年前に制した舞台で仕切り直す。(ハワイ州カパルア/亀山泰宏)

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