2024年 ザ・セントリー

優勝してもプレーオフシリーズ出られず…ルールに泣いた21歳がリベンジへ

2024/01/07 12:50
首位に1打差で最終日を迎えるアクシェイ・バティア(Ben Jared/PGA TOUR via Getty Images)

◇米国男子◇ザ・セントリー 3日目(6日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7596yd(パー73)

2023年7月の「バラクーダ選手権」でアクシェイ・バティアは天国と地獄を味わった。パトリック・ロジャースとのプレーオフを制してツアー初優勝。しかし、優勝者に付与されるはずのフェデックスカップポイント300ptを受け取ることができなかった。

DPワールドツアー(欧州ツアー)との共催で、同ツアーからも50人が出場していた「バラクーダ選手権」は、かつての世界選手権シリーズ(WGC)と同様にノンメンバーが獲得したポイントが加算されない規定で運営。同年3月「プエルトリコオープン」で2位に入り、推薦出場の上限が撤廃されるスペシャルテンポラリーメンバーとして戦っていたバティアも該当していた。

前年の優勝者として臨む新シーズン開幕戦の会場でも「プレーオフに出る資格はあったと思う」と悔しさをにじませるのも無理はない。昨季獲得したフェデックスカップポイントはランキング102位の435ptながら、300ptを加えれば上位70人のプレーオフシリーズ初戦はもちろん、2戦目の「BMW選手権」出場も十分に狙えるはずだった。

昨季限りでWGCが消滅して近くツアー規定も改訂が見込まれているが、「BMW選手権」に出ていないバティアにとって、現時点で昇格大会8試合すべての出場権がない現実は変わらず。「でも大丈夫。ベストを尽くすつもりだし、まだチャンスはたくさんある」と前を向き、年明けからいきなり7連戦を組む予定だ。

この日は長尺パターを握ったグリーン上がさえわたり、ボギーなしの7バーディ「66」をマーク。通算20アンダーで首位と1打差2位に浮上して最終日を迎える。21歳11カ月7日での優勝なら、1997年大会(当時はカリフォルニア州ラ・コスタCCで開催)を制したタイガー・ウッズの21歳13日に次ぐ大会2番目の年少記録となる。(ハワイ州カパルア/亀山泰宏)

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