「秋季シリーズ」ってなんだ? PGAツアーの新システムをおさらい
PGAツアーの2022―23年シーズンは8月末のプレーオフシリーズ最終戦を終えて一区切りとなり、今週14日開幕の「フォーティネット選手権」(カリフォルニア州シルバラードリゾート&スパ )からフェデックスカップ・フォール(秋季シリーズ)に入る。10月に千葉で行われる「ZOZOチャンピオンシップ」も含まれる新システムを詳しく解説する。
何試合ある?
2024年1月に始まる新シーズンを前に組まれた7試合。来季の出場権が保証されたフェデックスカップランキング(FR)のトップ70から漏れた選手たちを中心に出場優先順位を上げるし烈な戦いとなる。今季レギュラーシーズンのポイントを引き継ぎ、ランク125位に入れば来季シードを獲得。現在FR185位の小平智にとっては正念場だ。
「フォーティネット選手権」(9月14日~17日)
「サンダーソンファームズ選手権」(10月5日~8日)
「シュライナーズチルドレンズオープン」(10月12日~15日)
「ZOZOチャンピオンシップ」(10月19日~22日)
「ワールドワイドテクノロジー選手権」(11月2日~5日)
「バターフィールド バミューダ選手権」(11月9日~12日)
「ザ・RSMクラシック」(11月16日~19日)
優勝特典は?
それぞれの試合の優勝者には通常トーナメントと同じ2年シード、フェデックスカップポイント500ptを付与。さらに24年1月のシーズン初戦であり、シグニチャーイベント(昇格大会)でもある「ザ・セントリー」、3月「ザ・プレーヤーズ選手権」、4月「マスターズ」、5月「全米プロゴルフ選手権」の出場権を得る。また、シリーズのポイント上位者には「AT&Tペブルビーチプロアマ」、「ザ・ジェネシス招待」と2月の昇格大会2戦の出場権が与えられる。
昇格大会への道?
24年はレギュラーシーズン全36試合と、FRトップ70が進出するプレーオフシリーズ全3試合で構成。レギュラーシーズンには8試合の昇格大会が含まれる。異なる出場資格を設けて人数を絞り、賞金と配分ポイントが増える昇格大会は文字通りのエリートフィールドといえる。
今季プレーオフシリーズ初戦「フェデックスセントジュード選手権」を戦ったトップ70に付与される来季出場資格だけでは全ての昇格大会に出場できないが、第2戦「BMW選手権」に進出したトップ50であれば、それもクリア。日本勢では松山英樹がBMW選手権まで生き残り、昇格大会をはじめ来季“フル参戦”の資格を得た。
ZOZOのフィールドは?
「ZOZOチャンピオンシップ」には歴代覇者の松山に加え、ザンダー・シャウフェレ、コリン・モリカワ、リッキー・ファウラーらの参戦が発表された。シリーズで最高額の賞金総額850万ドル(約12億5613万円)がかかった試合でもあり、FRトップ50から22人が出場を予定する。ことしもハイレベルな戦いが期待できそうだ。