腰に故障を抱えるマキロイ 4度目の年間王者へ「できる限りのことを」
◇米国男子プレーオフ第3戦(最終戦)◇ツアー選手権 2日目(25日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7346yd(パー70)
手負いの年間王者が懸命に上位で争っている。ロリー・マキロイ(北アイルランド)が体に異変を感じたのは、プレーオフシリーズ最終戦の開幕2日前。火曜日の朝に自宅のジムでストレッチをしていたところ、背中の下部から腰にかけた筋肉のけいれんに見舞われたという。
「腰全体がけいれんを起こし、体が固まり動けなかった」という症状は長引き、開幕前まで練習やトレーニングを制限。当地でも治療を施すなど、現地メディアからは欠場の可能性さえ報じられていた。
開幕当日の朝にウェッジショットのみで感触を確かめ、「大丈夫だと思い、やってみようと思った」と出場を決意。フェデックスランキング3位で迎えた初日はイーブンパーの「70」で無事に完走したが、「ホールが進むにつれて、少しずつ(体が)きつくなっていた」と本調子からは程遠い状態が続いた。
2日目はフィニッシュでクラブを手放すシーンを見せながらも「67」と3つ伸ばし、通算10アンダーの7位でホールアウト。首位との差は6打に開いたが、大会連覇と年間タイトル防衛へ週末に望みをつないだ。
「きのう(初日)を乗り越えることができれば、毎日少しずつ良くなると期待していた。週末はもう少し良くなっていると思うよ」と悪化は防げている様子。とはいえ「いつものようにドライバーを打てない。特に短いクラブは姿勢を維持することが大変なんだ」とショットへの影響は小さくない。平均飛距離の数値に低下は見られないが、アイアンは「一つの方向にしか打てない」という制限もあり2日間のパーオン率は61%(22/36)。30人のフィールドで全体23位に甘んじている。
「僕にできることは限られているが、戦い続けることはできている。ショットはたくさん(グリーンを)外しているけれど、できる限りのことをするだけだよ」。唯一、患部に影響なくストロークできている好調なパッティングが頼みの綱。2年連続4度目の年間タイトルへ、残り36ホールだ。