松山英樹「優勝くらいの順位じゃないと」 ツアー屈指の難コースで目指す最終戦切符
◇米国男子プレーオフ第2戦◇BMW選手権 事前(15日)◇オリンピアフィールズCC(イリノイ州)◇7366yd(パー70)
フェデックスカップランキング上位30人が進めるプレーオフ最終戦に、松山英樹は2014年から継続中で最長となる9年連続で出場してきた。現在のランクは進出圏外となる47位。例年にない緊張感のあるポジションにも、「今週プレーできるのはうれしいですし、変わらず頑張ろうという感じ」と淡々と話した。
ランク57位で迎えた前週のプレーオフ初戦は、最終日の終盤にチャージをかけてトップ50が出場する今週のフィールドに滑り込んだ。今大会がオリンピアフィールズCCで行われるのは2020年以来2度目。松山は同年、最終日を首位タイで迎えながら3位で惜敗した悔しい記憶を残す。
グリーンが硬く締まった20年大会の優勝スコアは通算4アンダーで、4日間を終えてアンダーパーは松山を含め5人だけ。大会を通して3度60台をマークしたのは、松山とダスティン・ジョンソンの2人だけだった。同シーズンのコース難度は4番目に高く、ホール別の難易度ランキングでは18番(510ydパー4)が12位、8番(251ydパー3)が40位、5番(417ydパー4)が47位と3ホールがトップ50入り。今年もキーホールになりそうだ。
松山にとって、これが2度目の当地で行うトーナメント。この日の練習ラウンド9ホールを終えて、「コース自体は変わっていないですけど、コンディションはかなり違うので前回のことはあまり参考にならない感じです。フェアウェイに行かないと難しいホールばかりですし、そこをしっかりと打ちぬけるようにしたい」とコメント。夏に入って続いた雨でグリーンは柔らかくなったが、湿り気が残るラフがより難度を上げそうだ。
PGAツアーによると、次週「ツアー選手権」に進むための最低条件は4位タイ(3人以下)。「優勝くらいの順位じゃないとチャンスがない。それに向けて頑張りたい」と話し、優勝争い必須のサバイバル戦に臨む。(イリノイ州オリンピアフィールズ/谷口愛純)