日本勢最高の20位 永野竜太郎は初めての全米オープンでいくら稼いだ?
◇メジャー第3戦◇全米オープン 最終日(18日)◇ロサンゼルスCC(カリフォルニア州)◇7423yd(パー70)
日本での予選会を突破して初めて全米オープンに出場した永野竜太郎は最終ラウンドを1バーディ、4ボギー1ダブルボギーの「75」で回り、通算1オーバーの20位で締めくくった。獲得賞金は20万152ドル。日本円に換算すると2839万355円で、円安の影響もあるが昨年の年間獲得賞金2666万5154円を上回った。
世界ランキング6位のザンダー・シャウフェレと同組となった最終日は、やはり「テンション高まって」いた中でのラウンド。ただ4日間を振り返っても「精神的なツラさは全然なかった」と総括した。
最終組の3組前でスタート。一緒に回ったシャウフェレは地元カリフォルニア州出身のプレーヤーとあって、ギャラリーも多く帯同し「気持ち良かった」という。12番では残り90ydからセカンドショットを55度でカップ奥につけ、スピンと傾斜で1.5mにピタリ。大歓声を浴びた。
前日は海外メディアからも取材され、「そりゃ知られてないからね」と自虐的に笑う。自称“ネガティブ思考”という性格の持ち主は「日本とはまた違うピン位置に『外したくないな』とか過剰な反応をしちゃうけど、100yd以内からだったら、ちゃんとパーを取れたホールもあって。その辺は今までやってきたことが良かったかな」と話した。
4日間を通じたスタッツはドライビングディスタンスが全体28位の300yd、ストローク・ゲインド・パッティング(パットのスコア貢献度)は+6.732で5位を記録した。「全体的なレベルは磨きたいけど、飛距離は劣等感がないし、ショットの距離感もそんなに悪くはなかった。あとはその飛距離を生かしたり、横の精度を上げたりできれば」と話した。
次戦は帰国してすぐさま、22日開幕の日本ツアー「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」(栃木・西那須野CC)となる。「優勝したいとかはもちろんあるけど、自分のパフォーマンスを100%出せるか。それが自分にできること」と言いつつ、メジャーの舞台へ「また帰って来られるように頑張ります」とロサンゼルスCCを見つめた。(カリフォルニア州ロサンゼルス/石井操)