松山英樹が無傷の「65」で急浮上 「久々にいい位置」で週末へ
◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 2日目(2日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7533yd(パー72)
2014年大会で米ツアー初優勝を飾った歴代覇者のひとり、松山英樹が貫禄のプレーで上位へ駆け上がった。午前7時41分に10番から出た第2ラウンドをボギーなしの7バーディ「65」で回り、イーブンパー33位から通算7アンダー2位にジャンプアップして決勝ラウンドに臨む。
前半からショットが冴えわたり、グリーンを外したのは13番と16番(パー3)の2ホールのみ。パーオン率は88.89%(16/18)を記録した。
101ydからスピンバックさせてピンに絡めた11番(パー5)でバーディを先行。14番でピン奥4m、17番でピン左2m、18番でピン奥5mにつけてバーディを重ねる。「首を痛めてから(スイング)スピードがなかなか戻って来なくてアイアンの距離感が苦しい」と時折スイングを確認する仕草はあったが、次々とチャンスを演出していく。
9ホール全てグリーンに運んだ後半アウトは、特にパッティングが光った。「17番から3番までいいパットが打てなくてちょっともどかしかったけど、4番(パー3)のロングパットをいい距離感で打てて、そこから(好感触が)戻ってきた」
その4番は、約17mのファーストパットをカップにしっかり寄せてパーセーブ。3打目をピンに絡めた5番(パー5)を挟み、7番(パー5)で7.5m、続く8番(パー3)は10mのバーディパットを入れてギャラリーを沸かす。「いい位置で終われるなとは思っていたんですけれど、“おまけ”がきました」と表情を少しだけ緩めた。
ミュアフィールドビレッジでのノーボギーラウンドは、ともに「64」でプレーした2015年大会(5位)の第1ラウンド、19年大会(6位)の第3ラウンドに続く3度目のこと。グリーンを外した2ホールも、小技でパーを拾う粘り強さを見せて首位争いに加わった。「久々にいい位置で週末を迎えられるので、まずは1つでも伸ばしていけるように頑張りたい」と話し、首位を1打差で追う決勝ラウンドを見据えた。(オハイオ州ダブリン/石井操)