松山英樹はベタピンイーグルで挽回 ミス減れば「チャンス増える」
◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 初日(1日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7533yd(パー72)
2週前の「全米プロ」よりも好感触なショットは増えつつある。松山英樹は出だしの1番で6m弱を沈めて「気持ちよくスタートできました」とバーディ発進。2番では3mのチャンスにつけてパーとしたが、3番では142ydからピンを刺して2アンダーにする上々の滑り出しを見せた。
しかし、小さなミスがスコアの崩れに直結するジャック・ニクラスの手掛けたコース。1打目を左ラフに入れた5番(パー5)はグリーン右サイドのラフから絶妙なアプローチでパーセーブしたが、ドライバーを握って右に曲げた6番では3オン2パットのボギー。流れが傾きかけたまま折り返した後半では、1打目をクリークに入れた11番(パー5)をボギー、池に落とした12番(パー3)をダブルボギーとして失速した。
「少ないミスではありますけど、それが結果につながるコース。1回でも減っていけばアンダーパーで回れますし、チャンスは増えていくかなと思う」。2オーバーにスコアを落としたものの、15番(パー5)のビッグプレーで挽回する。残り239ydの左フェアウェイからアイアンで軽々と2オンさせ、ピンそば30cmにピタリ。あと少しでアルバトロスという一打でイーグルを奪い、スコアをイーブンに戻した。
初日は1イーグル2バーディ、2ボギー1ダブルボギーと出入りの激しい内容ながら、イーブンパーの「72」にまとめて33位。「いいショットの前触れのようなものが、ミスしながらも出てきている」と感触は悪くない。パッティングについても「良くなっているなと思います」と前向きにプレーを振り返った。
2日目は午前7時41分(日本時間2日午後8時41分)に10番ティから出る。「今日みたいに、粘り強くできたらいいかな」と早朝スタートのラウンドを見据えた。(オハイオ州ダブリン/石井操)