2023年 WGCデルテクノロジーズ マッチプレー

練習ラウンド“セーブ”も 松山英樹は「マスターズ」まで3連戦視野

2023/03/21 16:25
明るい表情で調整

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ・マッチプレー 事前(20日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

松山英樹は開幕2日前の練習ラウンドでショットを打たず、グリーン周りのアプローチとパターの確認に専念した。

最高気温14℃ほどと冷たい風が吹きつけた一日。パッティング、アプローチ、ショットとひと通り調整した練習場から力感は控えめだった。ウェーティング2番手で渡米してきた東北福祉大の後輩・比嘉一貴とコースに出るときもウェッジとパターだけを携え、7番(パー3)までを回って引き揚げた。

「痛いから打ってないです」と説明したように、首の状態をみて大事を取った形。目いっぱいとはいかない中でも、今週、そしてマスターズに向けた準備に思考を巡らせている。

比嘉一貴(右)のショットを見守る側に

2週前の「ザ・プレーヤーズ選手権」で今季最高の5位に入った。オーガスタへの手応えについて「まだそこまでは行っていないかな」と冷静に話し、プレーヤーズのような試合の中で納得いくプレーを増やしていく必要性を強調。「まだ分からないですけど…」とした上で、次週「バレロテキサスオープン」(テキサス州TPCサンアントニオ キャニオンズコース)を含めた3連戦で大一番を迎える可能性を示唆した。

8度目の出場となるマッチプレーは通算成績で9勝10敗2分け。グループ4人の総当たり戦を初めて突破することができれば、貴重な実戦の機会も増やしていけることになる。(テキサス州オースティン/亀山泰宏)

コースではアプローチのチェックが中心だった

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