ドロボー！ PGAツアー会場で選手が「トラックマン」を盗まれた

前週のPGAツアー「ザ・ホンダクラシック」期間中、試合会場で選手の弾道測定機器が盗まれる事件が発生した。

大会2日目の朝、ポーランドのアドリアン・メロンクがコースに来場すると、クラブハウス内の選手用ロッカーに入れていた「トラックマン」と、データが表示されるタブレット端末が持ち去られていることが発覚。近隣の警察署に通報したところ、監視カメラの映像で前夜に機器が入ったバッグを持ち出す男の姿が確認された。

容疑者は大会期間中に売店で働いていた40歳の男で、「ノートパソコンだと思った」と犯行を認め逮捕された。選手のショットデータを測定するトラックマンは、持ち運び可能な最新モデルで約260万円からと高額。メロンクは警察とのやり取りの間、スマートフォンで盗まれた機器の行方を追跡しており、「スマホが最後に場所を示したのは、クラブハウスから600yd（約580m）ほど離れたところだった」という。

197㎝の巨漢である29歳は21年に「東京五輪」に出場、昨年に同国出身選手として初めて欧州ツアー（DPワールドツアー）で優勝した。

推薦でフィールド入りした大会で思わぬトラブルに見舞われた。「ショックだったけれど、信じられなくて怒る気もしなかった。誰かが間違って持っていたのか…とも思ったけれど（個人用ロッカーで）何をどう間違えるのか。ハッピーエンドに終わって良かった。警察の協力のおかげ」。なお、同大会での14位はPGAツアーでのキャリア最高成績だった。