驚異のボールスピード計測も ウッズはカットライン上まで後退
◇米国男子◇ザ・ジェネシス招待 2日目(17日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)
2アンダー27位スタートから一転、タイガー・ウッズは2バーディ、5ボギーの「74」と苦しみ、通算1オーバーの暫定60位とカットライン上まで追い込まれて36ホールを終えた。
309ydのパー4となる出だし10番はアイアンでのレイアップから2.5mに絡めるチャンスメークまでは理想的だった。このスライスラインを右に外してから、グリーン上で苦戦が続いた。「序盤にパッティングで自分をブロックしてしまった。難しいパットではなく、自分のパットが悪かっただけ」と悔しがった。貢献度を示す「ストロークゲインド」はフィールド20位だった初日の「+1.818」から同113位の「-1.907」と低調だった。
後半6番(パー3)では、手前からグリーンの真ん中にあるバンカーへ落とすミス。このホールを含めて上がり4ホールで3ボギーが重なった締めくくりは、3連続バーディで終えた前日とは対照的。「明らかに悪いフィニッシュ」と受け止める。
一方で前日338ydのビッグドライブを見せた1Wでは、47歳にして改めて健在ぶりを示す数値も。後半3番、フェードボールでフェアウェイを捉えた一打のボール初速は178mph(約79.57m/秒)を計測した。弾道測定器「TrackMan」が公式サイトで公開しているPGAツアー平均のボール初速は167mph。7カ月ぶりのツアーで上回ってみせた。
180 MPH ball speed. Right down the middle.@TigerWoods can still move it @TheGenesisInv. pic.twitter.com/pqtDZ6YPpB
— PGA TOUR (@PGATOUR) 2023年2月16日
「以前は地面反力を使えたから、爆発的なスピードも出せた。今も強くは打てるけど、その分、打ち方に注意が必要だ。踏ん張って体幹を使いすぎると、(過去にフュージョン手術した)腰に良くない。同組の2人(ロリー・マキロイとジャスティン・トーマス)みたいな足腰に負担がかかる高いボールは持っていないけど、家ではこんな感じのスピードで打っているんだ」
予選通過は濃厚なポジション。あとは昨年4月「マスターズ」を最後に遠ざかっている4日間72ホールのプレーを完走できるかもポイントになる。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/亀山泰宏)