ギア、マネジメント契約完了 蝉川泰果は体制整え米3連戦「食ってかかる勢いで」
◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 事前(10日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)
「日本オープン」を含め日本ツアー史上初めて、アマチュアで2勝した蝉川泰果がPGAツアーデビューを果たす。松山英樹をはじめ、ジョーダン・スピース、アダム・スコットら世界ランカーが集う舞台。「全然日本ツアーと違って…言葉では難しいですね。テレビで見ている選手たちがいっぱいいて、世界のトップ選手たちが集まる試合の雰囲気を感じ取っています」と緊張と期待で胸を躍らせた。
昨年10月31日にプロ転向してから2カ月あまり。戦うための体制は整ってきた。契約を結んだピンのクラブを使用し、ウェアと帽子も「PING」のロゴで固めた。ボールとグローブは同じく複数年契約した住友ゴム工業(ダンロップ)製。マネジメント事務所もジョン・ラーム(スペイン)やトム・キム(韓国)、フィル・ミケルソンを抱える「スポーツファイブ」のメンバーに入った。
今大会からPGAツアー3連戦に臨む。トップ10入りして翌週大会につなげたい思いも秘めており、まずは昨年、松山英樹が制した大会で「予選通過したい気持ちはあるけど、思い切って上を狙って、自分がどこまで通用するか測れたらいいな」と意気込んだ。
ハワイには7日(土)に到着し、8日、9日は18ホールをプレー。開幕2日前はインの9ホールを回って調整した。攻略の鍵とするのは芝目が強いグリーン。「伸ばし合いに一番必要なのはパッティングを入れること。しっかり強化すればいい結果が出るんじゃないかなと思う」と分析した。
大躍進した2022年を経て、「自分もそれなりに日本ツアーで優勝して、それなりのプライドはある。逆に、食ってかかるぐらいの勢いで臨めれば」。ひとりのプロゴルファーとして、負けん気をのぞかせる。「試合になったら雰囲気が変わるかもしれないが、(コースの)印象は悪くない」。松山に続く勝利へ力を込めた。(ハワイ州ホノルル/石井操)