2022年 フォーティネット選手権

最強左腕の元チームメート&世界1位の先輩 3315日ぶりPGAツアーの伏兵が優勝争い

2022/09/18 12:07
無名の34歳、ポール・ハーレーIIが下剋上を狙う(Mike Mulholland/Getty Images)

◇米国男子◇フォーティネット選手権 3日目(17日)◇シルバラードリゾート&スパ (カリフォルニア州)◇7123yd(パー72)

2022-23年シーズン開幕戦には下部コーンフェリーツアーから昇格を果たした選手たちが数多く出場している。「66」のツアー自己ベストをマークして首位と3打差の通算10アンダー5位と好位置につけるポール・ハーレーIIも、その1人。昨季下部で優勝するなどレギュラーシーズンのポイントランク3位に食い込み、2013年以来となる最高峰の舞台へ戻ってきた。

出場18試合のうち15試合で予選落ちと高い壁に跳ね返された9年前。キャリア最高の29位だった同年ラストゲーム「ウィンダム選手権」から3315日ぶりのPGAツアー出場で生き生きと上位争いを演じている。

名門ジョージア工科大出身の34歳。経歴をもう少しさかのぼってみると面白い。

テキサス州ハイランドパーク高では4年連続で同州大会を制したチームの一員として活躍。同校は昨季のPGAツアー最優秀選手にして世界ランキング1位、スコッティ・シェフラーの母校としても知られている。シェフラーのコーチである名伯楽、ランディ・スミス氏の指導を受けた点も共通点だ。

父・ポールさんはオクラホマ州のオーラルロバーツ大で投手として活躍し、ハーレーIIも野球をやっていた過去がある。当時のチームメートには米大リーグのドジャースで“現役最強左腕”と名高いクレイトン・カーショー、NFLロサンゼルス・ラムズのクォーターバックとして今年2月のスーパーボウル制覇を成し遂げたマシュー・スタッフォードもいたとか。

前年優勝のマックス・ホマ、2016年「マスターズ」覇者のダニー・ウィレット(イングランド)がいる最終組のひとつ前で回る最終日。伏兵が虎視眈々と成り上がりをうかがう。

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