2022年 BMW選手権

松山英樹は「痛み強くならず」72ホール完走 次週シーズン最終戦へ

2022/08/22 07:23
松山英樹は満身創痍でプレーオフ第2戦を戦い抜いた

◇米国男子プレーオフ第2戦◇BMW選手権 最終日(21日)◇ウィルミントンCC(デラウェア州)◇7534yd(パー71)

イライラが頭に募る。後半12番(パー5)、松山英樹はスコアカードに「9」を記した。「最近ああいうことが結構ある。ボギー以内に収めていかないと上位には行けない。集中力が切れている、体力不足…いろんな要素はあると思うけれど、もったいなかった」

トラブルは1Wショットに成功した後のフェアウェイから始まった。残り239yd、左足下がりのライから5Wでの第2打を右にふかしてグリーン手前の池に入れた。ドロップエリアからの4打目は短く、バックスピンで静かに水中へ。6オンさせて下りの1m強からの3パットも重なった。直近の試合でもある7月の「3Mオープン」でもパー5でクアドラプルボギーをたたいていた。

12番のドロップエリアでショットを2回強いられた

4mのフックラインを沈めてバーディにした続く13番(パー3)がこの日、スコアが動いた最後のホールになった。上位進出のチャンスもあった5アンダー18位から「74」。通算2アンダー35位に後退するフィニッシュに「(復調の)きっかけが見つかりそうで、見つからずに終わった」と嘆いた。

1Wを大きく曲げるシーンも

不本意なスコア、内容に終始したとはいえ、日曜日の午後を試合会場で過ごしたことには意味があるはずだ。「3M」は初日終了後に左手首痛を訴えて途中棄権。2週前に今度は首を痛めて前週「フェデックスセントジュード選手権」を欠場した。今週も開幕前日は「あした18ホールできるか分からないが、できたら72ホールを目指して」と“完走”が危ぶまれたほど。「痛みも強くならずに終わったのは良かった」とうなずいた。

ストレスは痛みからゴルフのほうに

「4日間できたことはすごく良かったけれど、プレーしている以上は(好)スコアを出したい。自分が期待するショット、パットができなかったのは悔しい」と言うのも、ストレスの原因が故障から「ゴルフのほう」に移りつつあるから。「これくらいの痛みなら戦える。ただ、上を目指すうえでは体調ももっと整えないといけない」と次週を見据えた。

次週はシーズン最終戦

25日(木)開幕のプレーオフ最終戦「ツアー選手権」(ジョージア州イーストレイクGC)はフェデックスカップレース1位の選手から、ランキング順にスタート時のスコアにハンディキャップが設けられる4日間大会。ランク17位の松山は首位と8打差で初日を迎える。「シーズン最後なので、頑張って良い形で終われたら」。本格参戦から9年目のシーズンも、日曜日のアトランタで締めくくる。(デラウェア州ウィルミントン/桂川洋一)

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