2022年 BMW選手権

首の痛みは「まだ、まし」に 松山英樹は練習セーブし“67”

2022/08/20 08:21
ギャラリーとタッチ。松山英樹は痛みを抱えながら上位へ

◇米国男子プレーオフ第2戦◇BMW選手権 2日目(19日)◇ウィルミントンCC(デラウェア州)◇7534yd(パー71)

久々のプレーを終えた前日の疲労度は想像以上だった。宿舎で日々のルーティンであるケアを受けながら「いつの間にか寝ていて…」。左手首、首の痛みの影響で、最後に試合で18ホールを回ったのは7月「3Mオープン」の第1ラウンド。松山英樹は約1カ月ぶりに試合の緊張感にどっぷり浸っていた。

スタート前の練習に向かう松山英樹

2日連続のラウンドとなると、3Mの前週「全英オープン」以来。アップダウンも激しいコースで体力面も心配な中で、この日も出だし1番、5mのバーディパットが勢いをもたらした。「スタートホールで入るというのが、一番気分良くできる」。1アンダー34位からいきなり順位を上げ、その後もスコアを伸ばした。

パットが好調の様子

3番(パー5)で10mのパットがカップに転がり込み、4番ではフェアウェイからの2打目をピンそば1mに付けてバーディを重ねた。その後も終盤にかけて2バーディ。折り返しの9番で唯一のボギーがあったにせよ、その前後でのパーセーブが光った。

要所でのパーセーブも光った

7番(パー3)で3mを沈め、8番では1Wショットをバンカーに入れながら、刻んだ後の100ydの3打目をピン右2mで止めた。10番では4mを流し込んでピンチを回避。第2ラウンドのスコアに対するパットの貢献度(ストローク・ゲインド・パッティング)は「+3.475」で、フィールド2位(68人)とグリーン上で拍手を多くもらった。

早藤将太キャディと笑顔

心配される首の痛みが「まだ、ましかなという感じでした」という状態で5バーディ、1ボギー「67」。ホールを追うごとにショットの後にスイングを修正するシーンが増え、プレーへの反省も口をついた。「バーディは獲れていましたけど、ひどすぎる内容。スコアも大事ですけど、良いショットを打ってもっとスッキリしたい気持ちもある」のが本音でもある。

自分への過度な期待は、今は禁物。「まあ、(内容とスコア)どっちも悪いよりは良い」と改めて及第点をつけた。出場すら危ぶまれたところで、首位とは3打差の11位と上位進出も狙えるに位置にいる。

好位置で週末を迎えることに

「試合をやっているのは楽しいが、まだそこまで求められる体、ゴルフじゃない。練習もしたいんですけど…するのも怖い。頭の中のイメージをしっかり作ってやっていけたら」。ラウンド後のはやる気持ちを抑え、2日続けてドライビングレンジに背を向けた。(デラウェア州ウィルミントン/桂川洋一)

2022年 BMW選手権 2日目 松山英樹 ハイライト
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