2022年 BMW選手権

キャメロン・スミスがプレーオフ第2戦欠場 罰打やLIV参戦で憶測も

2022/08/16 08:05
痛恨の2罰打を課されて13位で終えた (Photo by Stacy Revere/Getty Images)

「全英オープン」覇者で世界ランキング2位のキャメロン・スミス(オーストラリア)は15日、PGAツアーのプレーオフ第2戦「BMW選手権」を欠場すると発表した。代理人を通じた声明で「股関節に違和感があるため」としているが、前週の第1戦「フェデックスセントジュード選手権」で3日目のプレーを巡りペナルティを受けたほか、母国のグレッグ・ノーマンがCEOを務めサウジアラビア政府系ファンドが支援する「LIVゴルフ」への参戦が取りざたされており、さまざまな憶測を呼びそうだ。

スミスは前週、2打差3位で3日目を終えたが、大会側から最終日開始前に「誤所からのプレー」(ゴルフ規則14.7)があったとして2罰打を知らされ、4打差の通算9アンダー7位からスタート。「70」と伸ばせず13位に終わった。

問題のシーンは第3ラウンドの4番(パー3)。スミスが放ったティショットが池にこぼれた後、ドロップ後のショットをハザードラインから打っている映像を大会側が確認した。

Cameron Smith has been penalized two strokes for improper placement of the ball in the penalty area in Round 3.

He now begins the final round trailing by four.

More on the penalty ⬇️ pic.twitter.com/a1wr2Bqv9R

— PGA TOUR (@PGATOUR) 2022年8月14日

スミスはゴルフ規則17.1(ボールがペナルティエリアにある場合)に基づいて処置したと主張したが、ツアーのチーフレフェリー、ゲーリー・ヤング氏が本人に確認したところ「ボールは確実にラインに触れていた」と答えたという。ペナルティエリア内で救済を受けることを義務付けられているため、不適切な場所から3打目を打ったとして2罰打を科された。

優勝すれば、世界ランク1位の可能性があったスミス。また、2位につけていたPGAツアーの年間王者争いでは3位に後退し、王者に与えられる1800万ドル(約24億円)のボーナス獲得への道は第1戦でつまずくことに。声明では今週の欠場について「年間王者を目指すための休息だ」としており、次週の最終戦への出場は否定していない。

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