「いい流れを続けられなかった」 松山英樹はショット急変で苦闘の一週間
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 最終日(22日)◇サザンヒルズCC (オクラホマ州)◇7556yd(パー70)
最後まで前週のフィーリングを取り戻すことができなかった。松山英樹は10年連続10度目となる「全米プロ」を通算9オーバーで終えた。「やっていることは変わらない。ただ、それがうまくいかない。続けられなかったですね、先週からのいい流れを」と悔しさがにじんだ。
前週最終日に自己最高の1日10アンダーをマークして3位。結果と内容の両面で、現在取り組むスイングに一定の手応えを得て今季メジャー第2戦に乗り込んで来たはずだった。開幕2日前、首に痛みが出た影響はなかったことを強調。一週間前に時間をかけて調整した1Wは、この週末からシャフトを差し替えるなど、上向くポイントを探すことに必死だった。
最終日も出だしから3ホール連続でティショットが右に飛んだ。2番ではせり出す木の下を通し、花道を転がして3m弱に絡めるバーディ。ラフから巧みなリカバリーを連発したが、思い描く組み立てでゲームを進められずにモヤモヤが募った。
パーオン率は前日38.89%(7/18)から上向いたものの、50%(9/18)にとどまった。珍しくアイアンの縦距離が乱れ、4つあるパー3ではいずれもグリーンを外した。バンカーからのアプローチも8回を数えた。
ままならない自らの状態と向き合う中でも、過去9回予選落ちがなかったこの大会で今年も4日間を戦い抜いた。「(まずは)しっかり休みます」と話し、次戦は2週後の「ザ・メモリアルトーナメント」(オハイオ州ミュアフィールドビレッジGC)を予定。さらにその2週後にはメジャー第3戦の「全米オープン」(マサチューセッツ州ザ・カントリークラブ)が控える。拠点を置くフロリダへ戻り、次の大舞台に照準を合わせる。(オクラホマ州タルサ/亀山泰宏)