2022年 全米プロゴルフ選手権

他選手のショットが頭部直撃 アーロン・ワイズが打球事故の被害

2022/05/21 12:31
打球事故に遭いコースでうずくまるアーロン・ワイズ(Andrew Redington/Getty Images)

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 2日目(20日)◇サザンヒルズCC (オクラホマ州)◇7556yd(パー70)

ツアー1勝の25歳、アーロン・ワイズが打球事故に見舞われた。ラウンド中に隣のホールからの他選手のティショットがキャップをかぶっていた頭部を直撃。ホールアウト後は患部に氷のうを当てて治療した。

ワイズが後半7番の2打目を前にして右ラフで待機していたところ、右前方の2番ホールから放たれたキャメロン・スミス(オーストラリア)の第1打が右の側頭部に当たった。同じ組でプレーしていたジョエル・ダーメンによれば、直撃した際には大きな音が響いた。スミスらが発した「フォア―!」の警告は耳に届かなかったという。

その場でうずくまったワイズは水の入ったペットボトルで患部を冷やす応急処置を施し、直後の2打目でグリーンを外しながらパーセーブ。残り2ホールで1つスコアを落としたが、「72」で回って1オーバー30位で決勝ラウンドに進んだ。

米ゴルフチャンネルによると、スコア提出後にコースに設けられた救護室で20分間過ごしたが、大事には至らなかった様子。「まず(7番の1打目が)フェアウェイになかったことに驚いていたら、あんなことになった。頭に響いて腰を下ろしたんだ」とワイズ。「当然アドレナリンが出て、残りのホールはなんとか自分を落ち着かせて普通にプレーしようと必死だったよ。ちょっと痛いけど大丈夫」と気丈に語った。

スミスは2番をパーとし、「70」で回って通算2アンダー、首位と7打差の10位にいる。

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