稲森佑貴が直面したFWキープ“プラスアルファ”の必要性
2022/05/21 12:00
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 2日目(20日)◇サザンヒルズCC (オクラホマ州)◇7556yd(パー70)
初日2オーバー56位と予選通過圏内で終えていた稲森佑貴だったが、2日目はバーディなしの4ボギー1ダブルボギー「76」。初出場となった米国のメジャーで週末に残れなかった。
通算3オーバーで踏みとどまって迎えた後半、1番でティショットを右ラフに入れてボギー。「右ピンに対して(右ラフは)一番やっちゃいけない方向だった」。ティイングエリアが前に出ても487ydと長いパー4の2番はクリークに打ち込んでダブルボギー。生命線の1Wショットが乱れ、「2ホール連続でミスしてしまったら、どうしようもない」と悔しがった。
我慢できた初日のフェアウェイキープ失敗はわずか1ホール。持ち味を発揮できればハードなセッティングでも戦えるとの見方に対し、本人は首を横に振る。
「飛距離の差がある僕の場合、どうしても(グリーンを狙う場面で)UTとか握る分、(大事なのは)リカバリー率とかじゃないですか」。2日間36ホールでバーディ1個にとどまったのは、グリーン上の苦戦も大きい。特に最終組の1組前をプレーしたこの日は「芝も立ってきて、(ラインが)読めなかった」と振り返る。
日米で連戦を組み、後半は1Wショットでボールをつかまえきれなくなったことで体力不足も痛感したという。帰国して26日から始まる国内ツアー「ミズノオープン」(岡山・JFE瀬戸内海GC)に出場予定。ハードな日程も、自分を高めるために厭(いと)わない。(オクラホマ州タルサ/亀山泰宏)