松山英樹は“変貌”に苦心 「1日10アンダー」の翌週に
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 2日目(20日)◇サザンヒルズCC (オクラホマ州)◇7556yd(パー70)
10年連続10度目の全米プロ予選通過を決めても、それがカットライン上の通算4オーバー64位では松山英樹の表情も曇る。タフなコースで午後組とはいえ、風も穏やかになった時間帯で連日の「72」とスコアを落とした。
1番でいきなり右ラフに入れてボギー発進。納得のそぶりを見せたのは、残り151ydからアイアンでピンの根元に落として50㎝に絡めた3番くらい。4mを流し込んで2つ目のバーディとした5番(パー5)も、ティショットは右サイドに隣接する3番のフェアウェイまで達していた。
前週最終日に自己最高の1日10アンダーをマークして3位フィニッシュ。スイングを変える過程で「ちょっとしたことをラウンド中に忘れなければ、いいショットは打てた」とつかみかけた部分もあった。しかし、それが今週に入って「全く当てはまらない。(初日に比べてもスイングは)良くなっていない」という状況が続いている。
1打目を左ラフに曲げた7番のセカンドは木が邪魔になる状況。大きくフックをかけたショットでグリーンをキャッチして6.5mのバーディチャンスを演出したが、トラブルを回避する“妙技”を心から喜ぶわけにもいかない。バンカーにこぼした後半11番(パー3)でボギーを喫してトータル3オーバーとしてからは、背後のカットラインも気にしながらのラウンドとなった。
自身が優勝した昨年「マスターズ」で2位だったウィル・ザラトリスが通算9アンダーで首位に浮上した。「優勝はだいぶ厳しいですけど、いいプレーを2日間できるように」。コースもセッティングも違うといっても、納得のパフォーマンスができたときの爆発力は数日前に証明したばかりだ。(オクラホマ州タルサ/亀山泰宏)