2022年 RBCヘリテージ

「最悪の気分」から スピース2年連続で復活祭V

2022/04/18 12:04
家族と記念撮影。ジョーダン・スピースがプレーオフを制した(Kevin C. Cox/Getty Images)

◇米国男子◇RBCヘリテージ 最終日(17日)◇ハーバータウンGL(サウスカロライナ州)◇7121yd(パー71)

前週の今季メジャー初戦「マスターズ」で予選落ちした屈辱をバネにジョーダン・スピースがリベンジを果たした。昨年の4月「バレロテキサスオープン」で4季ぶりに復活優勝を遂げて以来、2年連続で「イースター(復活祭)・サンデー」で優勝をあげた。

ツアー13勝目は昨年11月に長男サミー・スピースくんが生まれてから父としては初勝利にもなった。

バンカーからのチップインなど2イーグルを奪って「66」をマーク。2020-21年シーズン年間王者のパトリック・カントレーとのプレーオフ1ホール目は、ともに2打目をグリーンサイドのバンカーへ。スピースが技ありの寄せでタップインパーとしたのに対し、カントレーはバンカーの目玉から寄せきれず、パーパットを外した。

More bunker brilliance by @JordanSpieth in a playoff.

This approach on the first playoff hole sealed the victory @RBC_Heritage. pic.twitter.com/ghI8arP11P

— PGA TOUR (@PGATOUR) 2022年4月17日

15年覇者として臨んだマスターズで自身初の予選落ち。「ゴルファーとして、覚えている限り最悪の気分だった」と、フラストレーションをため込んでいたという。今季「ストローク・ゲインド・パッティング」(パットのスコア貢献率)はツアー中180位と低迷していたこともその要因のひとつだったが、勝利の味は格別だった。

「今日は1パットもショートさせないぞと思っていた。ミスをしても少しアグレッシブに攻めるようになって、パットも決まり、優勝できたことはうれしい」

前夜には普段はゴルフの話をしないというアニー夫人から「パットを外したら、タップインを打つ前に5秒かける必要がある」と言われ、この日はそれを実践した。

表彰式ではその夫人と長男サミー君と記念撮影。「アニーがグリーンに寄ってくるとは思っていなかったのですごく興奮していた。サミーとは一緒にいるだけで楽しい」と父親の素顔を見せて家族に感謝した。

世界ランキングは4年ぶりにトップ10に返り咲き、ポイントランキングも11位に浮上したが、スピースが思い描くのは来年のマスターズでの雪辱。最終日はイースター・サンデー(2023年4月9日)にあたり、「いい雰囲気だね」と不敵な笑みを浮かべた。

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