“5年ぶりの健康”を感じるケプカ「昨年は復帰が早すぎた」
◇米国男子◇バルスパー選手権 17日(初日)◇イニスブルックリゾート&GCコパーヘッドコース(フロリダ州)◇7340yd(パー71)
コロナ禍直前の2020年の初めに1位だったブルックス・ケプカの世界ランクは今週、21位まで落ち込んだ。今季のトップ10入りは2月「WMフェニックスオープン」(3位)だけ。タイトルはツアー8勝目を挙げた昨年の同大会を最後に遠ざかっている。
ランキングでトップ20を外れるのは2017年6月以来のこと。直近の「ザ・プレーヤーズ選手権」も予選落ちし、フラストレーションがたまりかねない状況のようでいて、31歳の心境は穏やかだ。フロリダシリーズの最終戦、8年ぶりの出場となったタンパでの試合で「きょうはちょうど、ここ5年で初めてというくらい自分が健康だと考えていた」という。
2017年から19年にかけて「全米オープン」と「全米プロ」で2勝ずつを挙げた裏で、長らく故障に苦しんできた。「2017、18年に手首をけがして、19年は良かったけれど、20年は左のひざ、そして右ひざ…。やっとヘルシーな準備ができている」。昨季は最終戦「ツアー選手権」の3日目にやはり、左手首の痛みを理由に途中棄権する幕切れ。「身体には限界がある。昨年を振り返ると、やっぱり復帰が早すぎたと思う。辛抱しなくちゃいけなかった」と今だからこそ思う。
4バーディ、ボギーなしの「67」と静かな初日への満足感は大きそう。「ショットも良くて、良いパットもたくさんあった。2つくらいはカップをなめて外れたけれど、仕方がない。無駄のないプレーができていて、ストレスがない」と4アンダー12位の滑り出しに納得した。
「マスターズ」までに残された時間は3週を切った。「メジャーはいつも違う。よく分からないし、説明が難しいけれど、血がたぎる」という大好きなビッグトーナメントを心待ちにしている。