2022年 ザ・プレーヤーズ選手権

過酷なプレー時間はウッズのせい? トーマスが第5のメジャー初の快挙挑戦

2022/03/13 12:22
連覇へ向け好位置のトーマス(右)。マキロイは現時点で予選通過圏外だがどうなるか…(Sam Greenwood/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 3日目(12日)◇TPCソーグラス(フロリダ州)◇7256yd(パー72)

悪天候により3日がかりとなった第1ラウンドで午後組のアウトスタートに入っていたジャスティン・トーマスは、この日3時間ほどの間に17番(パー3)を2回もプレーすることになった。

最大20m/sほどの突風が吹きつける難条件。開幕前日の9日(水)の夜はタイガー・ウッズの世界ゴルフ殿堂入りの式典に出席していたこともあり、「タイガーのセレモニーに出るために(初日)午後組だったからね。(結果的に条件に恵まれた)午前組なら、もっと良かったかも。まあ、ジョークだけど」。親交が深いトーマスらしくレジェンドをいじって笑いを誘った。

その17番では同じ時間帯にプレーした有力選手たちのショットが次々と池に消えていく中、2回ともグリーンをとらえた。2回目は先に打ったロリー・マキロイ(北アイルランド)が7Iでギリギリ浮島に届いた後、6Iで軽めに打って狙い通り左のセーフティなエリアに置いた。17mの長いバーディトライはわずかに決まらなかったものの、2パットで難なくパーとした。

PWで185yd飛んだかと思えば、5Wで193ydというホールも。「今までプレーした中で最も奇妙なコンディションだった」と強風に面食らいながら、球筋を巧みに操って崩れなかった。「きょうの自分のプレーに感激しているよ」。第2ラウンドの18ホールでボギーを1個もたたかなかったのはバッバ・ワトソンと2人だけだった。

36ホールを終えた選手では、ワトソンとともに最上位の通算3アンダー暫定15位。大会史上初の連覇に向け、好位置で折り返す。「早く話したいね。きっと何か言ってくれるはずだ」。充実感いっぱいの様子でウッズに連絡することを明かした。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/亀山泰宏)

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